最近、日経の「私の履歴書」は超治勲さんになり、毎日楽しみにしている。

今は廃刊になった週刊碁をとっていた頃、治勲さんの「お悩み天国」は時に囲碁から話が脱線するのも面白くて読んでいた。

 

3回目の教室は、1時間座学、1時間先生の指導碁だった。

(その日は、GW明けすぐでみなさんお休み)

 

座学では、盤上のあちこちに連動した手に目をつけることを習った。

 

指導碁でも、それと関連した場面で少し進んだところで先生が止めて、こういう打ち方ができた、ということを教わる。そんな飛んだところに次の伏線があるのかと驚きだった。目の付け所が鍵らしい。

 

しかし実際のところ、私はそんなレベルじゃなくて、目が詰まってくると、どこを見ればいいのか白黒して頭が混乱してきて、自分がとった石にさえも気が付かない有様だった。

 

「プロの試合では、自分がとった石を取らないと、そこで負けになります」

 

と先生。ありえない、、ということですね。まぁ打つのは3回目だからしょうがない。

 

死活と手筋の12問のプリントを宿題にもらって帰った。赤青鉛筆で黒は青、白は赤で書いていく。

 

早速やって、1問だけ、どう白を逃がさないようにしたらいいか、全くわからない問題があったので、息子に聞いた。即座に「上辺の白2子をとる。ゲタ」とヒントをもらい、解決。全然別の場所の石を逃さないようにすると思っていた。これも、目の付け所。

 

私も仕事で人に教えることがある。初心者は、今の私の様に、どこがポイントか見えてないんだな、と改めて思った。でも、的確なヒントと手助けさえあれば、わかる。

 

通勤電車の中で、私のスマホにずっと入ったままになっていた、息子アカウントの囲碁クエから、13路の対戦を見るようにもなった。そして

 

「この流れなんとなく好きかな、どうしたいのかわかりそうで展開が面白い」

 

と感じる一局に出会った。まだ終わり方がよくわからないので、終局までちゃんと行って、目を数えるところまで行っているのもよい。

 

電車の中で何度も初手から見て、次自分だったらどこに打つか考えてみたりする。

帰ってから、

 

私「斜めにきたら、相手は伸びる。そうすると別の場所へ、打つものなんだね」

 

息子「ひとまず、ここの会話は、ひと段落ということだね」

 

少しずつ、見えるような気がする?

黒地に入っている死んだ白石は2目で数えたらいい、と教わって数え方も少しずつ理解してきた気がする。