『特別展 快慶』 | 平井部

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先週25日、奈良の国立博物館で絶賛開催中の『特別展 快慶 〜日本人を魅了した仏のかたち〜』を観賞してきました。

 

この日はあいにくの雨でしたが、五月の雨も心地よし。

 

 

そうそう、奈良駅からの道すがら、「鹿ってどうやって道路渡るんや?」ってふと疑問に思ってましたら、その直後にちゃんと横断歩道で信号青になるの待って、道路渡ってる鹿二匹を見ました! 証拠写真撮れなかったのが残念。

 

 

 

そして博物館。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはお仁王さまに迎えていただいて、本展示の始まりは、醍醐寺の弥勒菩薩さま!! いきなり美の極致かよ!! バランス的にもっとも美しいのはこのお方だと思えるのですが、これを生み出したのまだ活動初期の頃なんですね…。

 

醍醐寺では、ちょっと離れた場所からしか観賞できないので、もうぎりぎりまでにじり寄って、いろんな角度から観賞させていただきました。

 

 

そのすぐ対面、ケースの中におわした弥勒菩薩立像も小振りながらも素晴らしい。

現在はアメリカはボストンにいらっしゃるそうです。

 

 

ちょっと感動したのが、快慶さん、「三国伝来生き写し」との伝説がある清涼寺の釈迦如来さまを模刻していた可能性があるんですって!! それはぜひ観てみたかった…。どっかから出て来ないかな。

 

 

京都・金剛院の対になった執金剛神立像、深沙大将立像などにも感動しつつ、第一章の最後はなんと清水寺奥院の千手観音坐像さま!! 三十三カ所の展示でお逢いして以来の再会!!……ただこのお方は快慶作ではないようでした。

 

 

 

浄土寺の阿弥陀三尊さまはお写真だけでしたが、その浄土寺からは阿弥陀如来立像の(裸形)がいらしてました。

「来迎会」という「お練り供養」の為の仏像で、着物を着せて車に乗せて移動させたそうです。そらメインイベントですわなあ。向かって左側からの笑顔が素敵でした。

 

 

和歌山・金剛峯寺の執金剛神立像、深沙大将立像がめっちゃ格好良くって、特に深沙大将立像はこの日一番ぐっときたかも。連れて帰りたかった(^_^)。残念ながら絵ハガキ売ってなくて。

 

その対面の広目天もクールさ満点で、こちらは大判の写真売っててゲットできました。

 

 

数多く造られた阿弥陀さまもあきらか他より際立って美しい。

 

 

東寺のお不動さま、兜跋毘沙門天さまを模して造られた同二像も、モデルよりもキュートな快慶らしさがだされてて面白かった。

 

 

あと、なんと長谷寺の巨大十一面観音さまの再興にも、快慶さん関わってたんですね!!

 

残念ながらそれも焼失して、現在の観音さまは室町生まれだそうですが、快慶像を忠実に再現した弟子による十一面観音さまが存在して、そちらも観ることができました。ほうほう。

 

 

 

そんなこんなで……

 

 

 

凄すぎました!!!

 

 

 

快慶の足跡をほぼ年代順になぞることができて、知識的にも美術鑑賞的にも大満足。

 

 

この後に講演会の予定があったので、最後ちょっと急ぎ足だったのが残念…。

丸2時間以上かけで観賞しましたが、ぜんぜん見足りひんかった!!

 

 

もう一回行きたい〜(^_^;;。