藤岡亜弥 写真展『川はゆく』 | 平井部

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ちょっと紹介遅くなっちゃいましたが、写真家 藤岡亜弥 さんの写真展『川はゆく』が、大阪ニコンサロンにて開催中です。

 

http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2016/08_osaka.html#04

 

東京、広島とまわって、大阪が最後。

 

 

オープニングの18日はご本人在廊とのことで、表敬訪問してきました。

 

彼女は大学の同期なんですけれども、よくも悪くもお互いぜんぜん変わってなくって切ないほどでした(^_^;;。

 

 

 

で、写真展、めちゃ良かったっす!!

 

(※以下ネタバレあり)

 

広島生まれの彼女が、ヒロシマとどう向き合えば良いのか悩みつつ、広島の日常を撮り続けた軌跡。

 

原爆ドームをバックに、真剣に祈りを捧げる人がいれば、満開の桜花の下で愛し合う恋人同士がいたり、流行りの「波動拳写真(バリ決まり!)」を撮って遊ぶ女子高生たちがいたり。

 

デモに参加してる親子の写真。幼い子供が「怒」という字が描かれたプラカード持たされてるんですけれども、怒りにはほど遠いののほ~んとした顔をしていて(^_^)、いろんな寓意を含んでそうで可笑しかった。

 

のどかな情景に、時折インサートされる原爆の脅威を示す写真。

焼け焦げた自転車。切断された鉄骨。

 

フライヤーにも使われている、白人の女の子がぴょこんと一歩を踏み出す写真、凄いね…。あれは凄かった。

かつて白人に破壊されたこの街で、白人の女の子が無垢な“ダンス”でこちらを和ませ、その背後をいろいろな心情の人々を乗せた「川巡り」の船が行き過ぎる…。写真の神様降りちゃいましたか。

 

エンディングは、夕刻の淡い光の中、小学生たちの頭上を、渡り鳥の群れが飛んで行く写真。あれこれ悩みつつ生きるぼくたちの、全てを「YES」って言ってもらえてるような、「そのまま進め」って道を指し示してくれてるような、圧倒的な肯定感を感じました。

 

 

ふうっ…。

大学の同期が、こうやって頑張ってる姿を見せられると、本当に刺激になります。

 

藤岡さん、ありがと~。

 

 

藤岡亜弥写真展『川はゆく』、31日まで開催です。