数霊フィクションシリーズ第六弾。今作は物語世界が「3・11」を経る為、今までとは少し趣が異なります。
前半のクライマックスは、2010年10月10日に戸隠で行われた 天地大神祭 “古き神々への祝福” です。
この祭りの前段階として、健太は「北極星からやってきた」という意識体“シャルマ”から、様々なレッスンを受けます。
その神髄というべきものが、「4本の時間軸」、つまり、今から未来、未来から今、今から過去、過去から今、を意識することで、自分自身こそが時空を越えたメシアであることを認識し、無限大のエネルギーを生むことができる…という真理です。
この「解放時間軸」という考え方を、2010.7.17の京都「元糺の儀」にて初めて聴いた際、平井作品には何十年も前から描かれてたことだ! って、すごく誇らしい気持ちになりました(^_^)。
例えば『幻魔大戦』では、目眩しそうなほど幾重にも重なった平行世界の、超過去から未来に至るまでの様々な時空間から、“真の救世主”誕生に向けての人々の祈念が巡りに巡ります。それは、ある一点でのみ開花するのではなく、複数の時空間で順に開花し、既に滅んだと思われた平行世界すら存続させてしまうほどのフォースをもたらします。
誤解を生む恐れがありますので、詳しく解説はしないですが、「解放時間軸」、ほんとにすごいです。安息感を得られます。
また今作では、「オペレーション51」つまり、日本を51番目の州にせんとする、某国特務機関の暗躍が描かれます。
この辺りはフィクションとして書かれたのか、モデルがあるのかは分かりませんが、現実と符合するいくつかの点から、あってもおかしくないとは思います。
物語後半は、3・11から、原発事故と放射能、そしてその後に関して。
こちらも誤解を生む恐れがありますので詳述はさけますが、前向きになれる力強いメッセージが満載ですので、ぜひ本書をお読み下さいませ。
“今”を生き切る
自分自身こそがメシア
とは、幻魔大戦の東丈もずっと言ってきた事です。
はっきりと誰の目にも分かるようなハルマゲドンが、これからあるのかは分かりませんが、もろもろ含めて「幻魔大戦真最中」なんだなと、改めて認識した次第であります。