『数霊』フィクションシリーズ3弾。
天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊と瀬織津姫の封印を解除した健太、言納の数霊コンビは、新たなお役目を得て、エジプトの地へと旅立つことになります。
冒頭、ツタンカーメンに至るまでの数代のファラオについて描かれます。
そして、ツタンカーメンが真に行いたかったのはどのような施政だったのか。
志半ば……というよりも志をはっきり確立する前に、若くして他界してしまったツタンカーメン王。混乱するエジプトと、“出エジプト”……。
ツタンカーメンの魂は知ります。この時に果たせなかった、宗教的思想改革を行う時期が、三千三百年後に再び訪れると。東の果ての“日、出づる龍の身体”にて……。
現代。言納の故郷、北海道神宮で出逢ったスカラベ(古代エジプト時代に崇められたフンコロガシ)さんに導かれるように、健太一行はエジプトへ。
ポイントとなる聖地で、御神事をしたり神々の教えを受けたり。
そしてついに、遠き魂の故郷に帰還していたツタンカーメン王再立の……、ううう、なんて言ったら良いんでしょう、「流れを繋げる」事に成功します。
良いと思うのは、よくありますように「健太がツタンカーメンの転生者」……とはならない所ですね。ツタンカーメンの秘めたる思いを健太が理解し、世界に波及させんと決定(けつじょう)する。
それは、「第一内側一神教」、つまり、神を外側に求め続けるのではなく、自分の裡に真実の神はおわすということですね。これを、それぞれのレベルで生活に活かしてゆきましょうと。
目指す境地は「三次元大スキ!!」(^_^)
この辺の流れは、数霊と見事に合致させつつすごく納得しやすい形で本文中に記されておりますので、ぜひお読みいただきたいです。
『ツタンカーメン再立』が、魂が活動を再会し、その思いを受けた者達が活動を広める、ことなのか、それとも御霊自体が転生して現れるのかは明示されておらず、この辺りは現実の動きが楽しみなところですね(^_^)。
勿論、あくまでも“フィクション”として楽しむべきなのは分かってますし、「ワタシはツタンカーメンの生まれ変わり」とか言ってる人はまず絶対そうではないことも、よく分かっております。押忍!