鹿児島二日目。
ちょうどこの前、「夏越の大祓」でのお参りで、ご朱印帳が一杯になってましたので、どこかでゲットする必要があったのですが、最も縁の深い鹿児島神宮のはわりと地味な感じで(^_^)、めちゃかっけー朱印帳をゲットするためだけに、枚聞神社にお参りしようか、なんて失礼なことを考えておりました。
でもやっぱちょっと距離がありますし、元気とはいえ老いた伯母を連れての長距離ドライブは気の毒でもあり、今回は断念。次回は一日ゆっくり時間をとって、ぜひ開聞岳にも登ろうと思います。
で、老いた(^_^)伯母夫婦をレンタカーに乗せて、向かいましたのはとにもかくにも鹿児島神宮です。こちらは母方の産土さまであります。
あ、意識してませんでしたが、夏越の大祓でお参りした吉祥院天満宮は父方の産土さまでした。
まずは二人を御本殿に近い駐車場に降ろしてから、もう一度下って、ぼくは階段したからゆっくりお参り。
右手のご神木さま、お久しぶりであります……。


こちらの摂社は「雨之社」といいまして、御祭神は豊玉彦命さま。豊玉姫さまのお父さまですね。
ゆっくりご挨拶。
このすぐ上に祓い所がありました。

此処を越えると、ふっと雰囲気が変わります。

亀石。
そして御本殿。

晴天の下、本当に心地良いご神気の中で、ゆっくりお参りすることができました。
御祭神は、山幸こと彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命のご夫婦。
伝説によると、この地はお二人の住居跡だとも言われていて、彦火火出見尊の陵墓とされる高屋山上陵は、数キロ離れた鹿児島空港の少し北にあります。
こちらは「正八幡」とも呼ばれています。

いろいろ伝承はあるようですが、一説によると、本当の御祭神は、ニニギと木花開耶姫の間に産まれた、三兄弟の次男、火須勢理命、つまり出生時以外ほとんどお名前の出て来ない、山幸の兄さんで、海幸の弟にあたる方であると。
新しい御朱印帳、実物はかなりシンプルビューティーで嬉しかったです(^_^)。
待ってくれていた伯母夫婦をひろって、親戚めぐりと、祖母方、祖父方、両方のお墓参りへ。去年きた際にお参りできなかったんで、少し胸のつかえが取れました。
昼食を食べてから、最後に隼人塚へ。なぜか今回惹かれるものがありまして、横を通った際に急遽。
車を停めて石塔に向かうと、晴天の夏空から、ぱらぱら~っと大きい雨粒が落ちてきまして。「遅いんじゃ!」って言われてるみたいでした(^_^)。

第一層に仏像が彫られた石塔が三つと、その四隅に四天王が置かれてまして。
長らく、石積みは崩れて埋もれていたのが、平成になってからの発掘調査で全体像が判明し、平成10年にこの形に復元されたのだとか。
何のための塚なのか、判然としないそうなのですが、「クマソ・ハヤトの反乱」で惨死したハヤト族の鎮魂の為に建てられたという説が有力です。
中央で勝手に政権交代しといて、「反乱」言われてもなあ(怒)。ニギハヤヒ尊の勢力が此処まで及んでいたかは分かりませんが、ニギハヤヒ尊って九州にも縁が深い方ですから、ハヤト族もおそらく尊に忠誠を誓ってたんじゃないかと思えます。
この近くに従兄弟の家があったこともあって、幼い頃から、なんとなく意識している場所ではありましたです。