湖東三山 秘仏一斉御開帳 金剛輪寺 | 平井部

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 すいません、いろいろ滞っております……m(_ _)m。


 西明寺の駐車場でお弁当を食べてから出発。陽光に炙られて車内はかなり暑くなってましたが、路脇の温度計は32度を越えている所もありました。この日からほぼ一週間、5月なのに猛暑日超えもありという、季節ばずれの炎暑を迎えます……。に、日光菩薩さま、もうちょっとゆるりとおいで下さいまし……。


 次に目指す金剛輪寺までは数分。なるべく木陰に車を停めて、一番したの黒門を潜ると、ををっ、いきなりモミジのトンネルが迎えてくれます。











 種類によっては今の時季に紅くなっているものもありました。







 逸るココロを抑えて、まずは庭園を観賞。









 きれかったです。




 そこからさらに長い石段を上ってゆき。
 こちらでは故人を偲んでお地蔵さまを奉納できるようになってますようで、路の両脇には紅い風車を携えたお地蔵さまが並んでらっしゃいました。少し切ない光景でした。








 石段の上にやっと見えてきた二天門。












 二天さん、かっけかったです。




 まだ暑さに身体が慣れてませんので、軽い暑気あたりになってしまって(^_^;;、しばらく木陰でゆっくり休んでから、いよいよ本堂へ!!







 こちらでも、ご本尊は最後にお参りさせていただくことにして、まずは内陣へ。

 いきなり正面に迎えてくださったのが、お厨子の中の行基さん
 行基さん、こんなとこまで来てはるんですねえ。近鉄奈良駅前の噴水像とやっぱり面差しが似てますね。元像かなにかあるのかしらん。

 こちらは、中央の聖観音さまのおわすお厨子を挟んで、両側に阿弥陀さま坐像がいらっしゃるという珍しい祀られ方です。さらにその御前に、四天王が並んでお守りされてるという。

 有名らしいのが、武装大黒さま半跏像で、秘仏であり、この日はお厨子が閉められていてお逢いすることはできませんでした。小さい方みたいですね。



 後面もやっぱり凄かった。

 まずは、十一面観音さま立像。素朴なお美しさ……。
 あんなに完璧な美ではありませんが、ボリュームのある頭上の十一面などは、渡岸寺の十一面さまに通じるものがありますね。


 その向かって右手に、かなり魁偉なお姿の大黒天さま。おかっぱみたいなかぶとに、長いあご髭。大黒天さまはいろいろなお姿で描かれるので面白いです。



 そして、いよいよご本尊、「生身の聖観音さま」にお参り。

 いやああっ、すごい……。
 子細は知らずに行きましたので、かなりの驚きでありました。

 お顔もお身体も、ほぼ全身が粗彫りのままで、祀られているんですね。彫り跡が包帯のように見えて、ちょっと痛々しく思えたりも。

 伝説によると、行基さん手ずから観音さまを彫っておられますと、一筋の血が流れ落ちて、これはもう魂が入られたということで、すぐにノミを折って「生身の観音さま」としてそのままお祀りしたと。

 子細は分かりませんけれども、伝説をそのまま信じたくなるくらい、仏フォースと不思議な魅力をひしひし感じさせる観音さまでありました。




 堪能してからお堂を出て、ふとご結縁の柱を眺めると、すごく奇麗な虫さんがとまってました。地面に飛び降りたところをパチリ。







 ありがとでした(^_^)。


 続きまっす。