宮崎市内から国道219号線を北上し、西都原古墳群で有名な西都市を目指します。今回旅の前から、なんとはなしに「さいとばる」って頭にあったんですけれど、ほんとに行くことに決めたのは直前になってからでした。
30分ほどで都萬(つま)神社に到着。国道が左から右に移行してるのか、初めは思いっきり行き過ぎてしまってました(^_^)。なにせ古い地図なもので。
公園に隣接してひっそりと在る神社で、出石神社に雰囲気が似てるなあって思いました。
こちらはまず樹々のフォースがすごくって。
鳥居を潜る前に、左手に小さな祠とともにいらっしゃいましたご神木さんにご挨拶。

そして、石段を上ってご本殿へ。
女神さまのお宮だけあって、やわらかいきらきらしたご神気です。


こちらのご祭神は、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の命。天孫降臨のニニギの命が一目惚れしてお嫁さんにもらった、絶世の美女神様ですね。
ご由緒から、縁結びや安産の神さまとして信仰されてますようで、ぼくも近日中に出逢えるであろう女神さまを脳裏に描いて、その父君にお許しを得るとことろまでイメージしておきました(^_^)。
ゆっくりお参りしてから、境内左側のご神木さんへ。このお方はなんと樹齢1200年(!)で、「妻のクス」として天然記念物になっております。内部のウロになってる部分が自然発火して、何度か火災に遭っているそうで、この裏側はマンモスみたいに巨大な幹が割れ落ちてたりするんですけれども、神秘的なことにこの境内側は、そんな事を全く感じさせないくらい精気に満ちているんですよね。


本殿右側には摂社がいくつかありまして、四所神社にはイワナガヒメ(コノハナサクヤのお姉さま)、アメノコヤネノミコト、トヨウケヒメノカミ、フトダマノミコトの四柱が祀られています。

境内を出て、「妻のクス」の裏側辺りに生産河(しゅさんご)という小さな泉があります。縁にある大きい石を撫でると、子宝に恵まれるそうで、ぼくも撫でまわしておきました。(って、男子がやって効き目があるかは分からないですが……)


この都萬神社から、西都原古墳群の男狭穂塚、女狭穂塚まで、「記紀の道」として、コノハナサクヤヒメに関する伝承地を巡れる4kmほどのルートが整備されています。心惹かれて、できるだけまわってみることに。
姫とニニギが出逢った逢初川に、稚児ケ池。

姫が、戸のない産屋を造って、火をかけてから三皇子を産まれた無戸室。

三皇子の産湯を使った児湯の池。

ちょっと一つ所にまとまりすぎてる感は否めないものの(^_^)、近年後付けされたものでは決してなく、かなり古くからの伝承だそうです。
児湯の池では可愛い猫にゃんさんに出逢いました。

続きまっす