ちょっと前になるのですが、甘南備山というちょっと不思議なお山を訪れてきました。
わりと近くにありますのに、その存在をぜんぜん知りませんで、地図を見てたら展望台もありそうだし……くらいの理由でなんとはなしに。
原付バイクで行きましたので、京田辺市一休寺辺りの細かい道をさまよってるうちに辿り着けたのですが(^_^)、車で行く場合はちゃんと地図確認した方がよろしいかも。分かり辛いです。
住宅街を抜けて、山道をさらに進んだ辺りに甘南備山の登山口。
駐車スペースも10台分以上はありました。
登山道はいくつもルートがありまして、とりあえず舗装されてる管理用の道路を進みます。標高217mのお山なので、どのルートもそんなに大層なことにはならないようです。
途中から、「紅葉の森」と表示のある参道へ。
正直、紅葉は期待したほどではありませんでした(^_^)。


「紅葉の森」を抜けてほどなく、甘南備寺跡に出ます。

甘南備寺は、あの行基さん創建ですが、その以前から役の小角が護摩行を行ってたという伝説があるようです。このお山は生駒山系の北端になりますので、そら小角も来ていた可能性大きいと思いますね。
跡地付近が「薬師谷」と呼ばれていた事からも分かるように、ご本尊は平安時代産まれのお薬師さまで、なんと下方に移動した現在の甘南備寺に現存されるそうです! こら行ってみないと。
その先には展望台。
山城から八幡の辺りまで一望できました(^_^)。

そして、山頂には神奈備(甘南備)神社が。

鳥居


鳥居手前に咲いてましたお花

この辺りからの眺め
ご祭神は、アマテラスオホミカミ、アメノコヤネノミコト、ウガヤフキアエズノミコト、オオクニヌシノミコト……あら、また天児屋根命さま。
鳥居を潜ると、生い茂る樹々とゆれる木漏れ日。
すっごく心地良いご神気でした。

今では地元民でも知る者の少ないこのお山ですが、かつてはその名の通り「神の降る山」として信仰されていたそうです。船岡山とこの山を結ぶ南北線が、平安京の朱雀大路の基線となった……という説もあるようで。

下山途中にあった紅葉。
奇麗ですが、ロケがトイレの横でした(^_^)。
ゆっくり歩いても、1時間ちょっとで登って下りてこられます。ちょっと自然の中で気分転換した時にはもってこいかも。これはええ場所みつけました(^_^)。
ちょっとだけ続きます。