連投でっす。前回はこちら。
本堂へは、年経た石段を上ります。
上から見渡した紅葉もまた奇麗で。


石段を上り切った本堂境内は、メイン建物としては本堂と鐘楼のみで、ぱっと開けた空間がとても気持ち良いです。

本堂

一回りしてほっこりしてから、いよいよ本堂内部へ。
いつもは、ご本尊は後の楽しみにとゆっくり自分をじらすんですけれども、今日はぱっと中央にいらっしゃるこのお方が眼に飛び込んできました。
特別御開帳中の、薬師如来倚像さま。
おそらくこの時期だけしつらえてある中央の台座に、お供えものと一緒に祀られています。
白鳳時代の金銅仏で、像高は30cmほどの小さいお方。ジャストサイズの厨子におさまってらっしゃり。
手前に並べてあります拡大写真で見ると、白鳳仏特有の柔和なアルカイックスマイルをされているのですが、実物はほっそり凛々しい印象を受けます。
半跏ではなく、普通に腰掛ける珍しいお姿で、これを倚像(いぞう)というそうです。お足を別々の蓮の上にちょこんと乗せてらっしゃるのが可愛い。
はあっ、奇麗……。
このお方、すっごく美しいです。
その背後にいらっしゃるのが、中央にお薬師さま坐像、向かって右にお不動さま、左に愛染さま、さらに両脇に大日如来さまがそれぞれ。
いずれも、1mくらいの像高で、リビングで愛でるのにちょうど良さそうなサイズですね(^_^)。お産まれは中央の三方は江戸時代。大日さまは平成のお産まれ。
このお薬師さまもすっごくプリティで、ちょっとおすましのお顔とか、思わず微笑んでしまって。他の参拝人で、堂内で大声で話したり、境内で三脚立てて堂内を写したり、かなりマナー違反なオジサンが居て憤ってたりしてましたら、「まあまあ、そない怒りな」って、愛らしいお薬師さまに諭されているような気分になったりして。
手前の金銅仏さんと、後方の皆さんのバランスが完璧に良くって、かなり長い時間いろいろな角度から拝観してしまいました。す、素敵でした。
さらにしばらく紅葉を愛でて。





お薬師さまのご朱印
続きまっす