今日は念願だった東大阪の枚岡神社にお参りしてきました。
いくつかルートはあるものの、何の気なしに国道308号線を通っての峠越えルートを選択。しかしこの308号線、ある嬉しくない理由で有名になってしまっていることなど、知るよしもないのぼるさんだったのです……。
快適にドライブし、国道168号を右折して308号へ。
って、これ国道??
すれ違い……というより普通に走行することも困難な住宅街の細いくねくね急坂がいきなり始まります。何度も「しえええ~」と叫びながら登り登り。ヤバすぎてしまいには笑いながら運転して(^_^;;。
それもそのはず、この国道308号線は、全国でも有数の『酷道(こくどう)』として一部のブラザー達から恐れられている国道だったのでした……(涙)。
いやそら、ネット地図見た時に、ちょっと細いな~とは思ったものの、まっさかこれほどまでとは……。
愛車1000ccのヴィッツ君にはかなりの負担だったようで、途中みつけた石仏の阿弥陀さまを拝む為に停めてみると、軽く焦げ臭い匂いがしました(^_^;;;。す、すまん……。

国道から30mほど奥にいらした阿弥陀さま。
やっと辿り着いた峠の頂上は、歴史を感じさせる石畳になってまして、お茶屋さんや地蔵堂がありました。
なんでもこちら「暗峠(くらがりとうげ)」って言うそうで、なんか名前だけで怖そうですやん……。
お茶屋さんでコーヒーを飲んで一服。この辺りは麓と比べて3度は低いそうで、今日はもう寒いくらいで、働いてるおばさんはしっかりビニールのジャケット着てはりました。
道は下りになるものの、さらに気は抜けず(^_^)。
今日はもう枚岡神社だけお参りする予定だったんですが、途中ありました「慈光寺」の看板にふっと惹かれて、立ち寄ってみることに。
国道を逸れて暗い山道を進み、開けた集落にありました、髪切山(こぎりさん) 慈光寺。

案内表示などを見てみますと、こちらは役の小角の開基で、かの前鬼、後鬼がこの辺りで暴れていたのを、小角がこらしめて改心さして、髪の毛を切って自分の下部にした由緒から、「髪切山」と号されたそうです。むむむむ、興味深いかも。

開山堂へ続く石段。

開山堂。役の小角三十六歳の尊像と千手観音さまが祀られています。
春秋の各1日だけ、御開帳されるようです。

本堂。大日如来さまが祀られていて、お厨子は開いていましたが、暗すぎて輪郭くらいしか確認できませんでした。
この辺り、すごく厳かなご神気をひしひし感じました。

お地蔵さま……にしては、額にシワがあるなあ、とか思ってよく見てみると、真ん中の方は空海さんだったみたいです(^_^)。こちらもご神気ぴりぴり。
この辺りはホトトギスの名所としても有名だそうで、今日も静かな小鳥のさえずりがあちこちで聞こえておりました。なんて心地良い……。もう少し経ったら、まだ青々している境内のカエデも、美しく色づくんでしょうねえ。

本堂から開山堂方面を眺めて。

開山堂横のお不動さまと護摩焚きの場所。

アップ。ニヒルな表情が素敵でした(^_^)。
ゆっくりお参りしてましたら、次第に雨が降り始めて、樹々の緑に囲まれながらの雨音もまた気持ちよくって。本当に落ち着ける、素敵な場所でありました。
ご朱印をお願いしたら、小角さんの御影もいただけました(^_^)。これめっちゃ格好ヨロスでっす!!
勿論「お気に入り」に追加!!
次はぜひ開山堂御開帳の日にお参りしよっと!!
以下余談(^_^)。
さらに恐怖の酷道308号を下っていきますと、白いバンが妙な形で道を塞いでいて、なんとか左を通り抜けようとするも無理で。
「通れるか?」と、バンの窓を開けておっさん。
「いや、無理ですわ、ちょっと前に進んでもらわんと」
「進めへんから聞いてるんや!!」
って、ええ~っ、明らかそっちが迷惑やのにそこでキレられても(笑)。
よう見たら、白いバンからはもくもくと白煙があがっててめっさ焦げ臭くって、どうやらエンジントラブルでおっさんいっぱいいっぱいみたいで(笑)。
「こっちがバックするからええとこで抜けてくれ」と、バックを始めるおっさん。少し広い箇所に至り、いまいましげに「行け」と手を振るおっさんの横を、ニヤニヤ笑ってすり抜けてやりました(^_^)。「うっわ、煙上がってるやん! 大丈夫なん!」とか言うてやればよかった。
こんな軽いトラブルなんか、日常茶飯事的に起ってそうな「酷道」308号線。生半可な覚悟では通ってはいけませんね(^_^;;;;。
続きまっす