供養の続き。
いろいろな状況ごとの言葉や遣り方です。
お地蔵さまでの時
お墓が遠くて行けなかったり、場所が分からない場合は、お地蔵さまにお取り次ぎをお願いして下さい。
お地蔵さまの前に、お墓でするのと同じお供え物を用意して、仏を呼ぶ前に、「本日、私◯◯◯◯(姓名)が、◯◯◯◯(姓名)を供養致しますのにこの場をお借り致しますので、どうかお地蔵さまの功力を以て◯◯◯◯(姓名)が成仏致しますよう、お力添えをお願い致します」とお祈りして、あとは同じ様に行って下さい。
お地蔵さまは、どちらの方でもよろしいですが、お参りしてほんわり落ち着ける方がよろしいかと思います。ほとんどの墓地には、お地蔵さま、六地蔵さまがいらっしゃいますのでそちらでもよろしいですし、道端の愛らしい方でも。
天河弁財天の正面、来迎院の境内、橘香道さんが祀られた「橘神社」の隣りに、「天光地蔵尊」さまがいらっしゃいまして、大切な供養の時にはこちらでさせていただいております。此処はもう本当に特別な聖地であります。

お地蔵さまでの供養の際、できれば供養する為のものとは別に、般若心経を六枚用意して、御礼の意味を込めてその場に埋めて下さい。後日になっても結構です。
お地蔵さまは、私たち人間の代わりに地下世界に降りて、苦悩を背負って下さっている仏さまですから、感謝を忘れないようにしたいですね。
お地蔵さまと三気の処置に関しては、ミクシィ『天と地の結び・橘流写経の集い』コミュ内の『日本「お地蔵様」紀行』トピックスが詳しいです。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=38751618&comm_id=3959425&show_item=1
病気の場合
大きい病気を患った時は、先祖の思凝りや因縁が芽吹いている場合が多いですから、故人で同じ病気や苦しみを経験した方を探して、居ない場合は年忌に当たっている故人を探して、それも分からない場合は、「◯◯家の先祖でこのような病気を患って亡くなった方がいらっしゃいましたら、どうかただ今しつらえました御魂の依り代にお出で下さいませ」とお呼びして、供養なさって下さい。
また般若心経六枚を、布団や枕の下に敷くことも、その人の気を整えるのに効果があるということです。特に病院の布団やベッドには、いろいろな病人の因縁が染み着いてますので、般若心経を敷くことが大切になります。
他にも、病気そのものの幸せを願う遣り方もあります。お墓やお地蔵さまの前で「病よ、そんなにオレの身体が好きなら丸ごと差し上げるから、どうか存分に暴れて幸せになってくれ!」って本気でお祈りして、般若心経を処置するんです。そこまで思い切れば、どんな病気もかならず治ってしまうと。
いずれにしても、「病気を治したい、治りたい」などと思わない事が秘訣だということですが、これはなかなか難しいですね(^_^)。つい結果を期待する弱い自分がおります。
水子の供養
水子は、水の世界でしか生きた経験がありませんから、この世界の供養をしても通じません。位牌や水子地蔵を建ててまつると、却って水子の霊をいつまでも呼び戻すことになり、成仏はしません。ぜひ以下の方法で供養してあげて下さい。自然流産の場合も供養が必要です。流産した女性がご自分で行うことが基本です。
紙に「水子之霊◯柱」と書いて、どこでも良いから貼って、水と般若心経をお供えする。◯には、流産した子が一人なら「一」、二人なら「二」と書いて、水と般若心経は毎日一人につき一杯と一枚ずつ供える。
これを六日間、毎日続けて供養する。間を空けてはいけません。水は毎日替えて、供えた水は他の容器に入れてとっておいて下さい。
そして七日目に、「水子之霊◯柱」と書いた紙と、般若心経と、お供えした水を一緒にして、よく流れる川に持って行き、南を向いて
「お腹の中で流してしまって本当に済みませんでした。どうか般若心経の功徳で成仏して安らかになって下さい」
と祈ってから川に流して下さい。
これ以降は、思い出してもあまりとらわれないことが大切です。
毎日般若心経を書くのが難しい方は、事前に用意しておいたものをお供えしてもよろしいです。
お地蔵さまは、「水子地蔵」として祀ってしまうと、それ以外のご活動ができなくなってしまわれるんです。もしお祀りした水子地蔵のある方は、般若心経六枚をその下に敷いて(埋めて)、
「これからは水子地蔵様としてではなく、皆様を助ける地蔵様としてお働き下さい」
と祈って下さい。
位牌を祀っている方は般若心経六枚で焼いて、
「どうぞ水におかえり下さい」
といって流して下さい。
続きまっす