湖南三山 善水寺 | 平井部

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 常楽寺から善水寺までは、国道1号線をまたいで10キロほど。標識もあまりなく、ちょっと分かりにくかったですが、湖南三山のチラシを見てなんとか辿り着きました。急な上り道の途中、お不動さんの磨崖仏がありまして、かなり惹かれたのですが、今回拝見できなくてこれだけ心残りでっす。


 かなり山の上にありますお寺。
 こちらにもでているテントの土産物コーナーをちら見して受付を済ませて境内に。

 ををっ、いきなり眼を引く階段わきの紅葉が奇麗~!!


$ときめき見仏記
 右奥が国宝の本堂


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 この紅葉と鐘楼を抜けた場所に庫裡がありまして、そこで十二神将の墨画展が開かれていました。縁側でゆっくり休めるようになってたんですけれど、ここからの眺めがまた素晴らしくって。日本家屋ってやっぱり落ち着きますね。DNAが喜んでます。


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 見仏の前に境内を散策。
 石段を上って、六所権現から役の小角のお堂まで。


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 六所権現


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 行者堂


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 上方から見た本堂


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 充分に気分を高めてから(^_^)、いよいよ本堂へ。

 お堂に入りますと、ををっ、なんと外陣の両脇に、逞しい金剛力士さまがいらっしゃいます。徒歩ルートの参道に「仁王門跡」がありますから、かつてはそちらにいらした方々なんでしょうね。

 そして内陣に。
 こちらは珍しい祀り方で、秘仏であるお薬師さまの厨子を中心に、両脇がひな壇状になっていて、上段が梵天、帝釈天の二天、中段に四天王、下段に十二神将がそれぞれ置かれています。上段の二天さん愛らしくて素敵。四天王は、右と左の二天ずつでお顔の雰囲気が違うのが面白かったです。向かって左の、広目、多聞さんの方が穏やかで、もしかして作者が違うのかな?

 ご本尊のお薬師さまは拝めませんが、売店で販売していた十二枚組の絵はがきにはしっかりお写真に写ってらっしゃいました(^_^)。


 すごかったのがその裏面(後堂)。
 半丈六のお釈迦様を中心に、僧形文殊、兜跋毘沙門天、お不動さまなどなど、すっごい仏像群が居並んでらっしゃるんです!

 兜跋毘沙門は、お顔は兜跋らしくなくそんなに異形ではなく、かなり豊かな腰つき。鎧は精巧で、色もかなり残っておりましたです。
 お不動さんは、東寺のお不動さんにそっくり。もしかして模刻かもしれません。こちらもかなりの迫力でありました。

 さらに、両脇を固める持国、増長の二天の格好良いこと。このお二人も東寺の四天王に通じる渋さでした。

 一体一体もすごいし、離れて全体見渡しても絶妙のバランスだし。
 いやいや~、おみそれ致しました。凄かったです!!



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 本堂前


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 なんとなく猫に見える雲(^_^)




 本堂で無料(志納)配布していたペットボトルを頂いて、寺名の元にもなった冷水をしっかり汲ませてもらって。

 
 今回は車で上りましたけれど、徒歩で石段を上った方が、よりお寺の雰囲気を味わえたかも知れないですね。磨崖不動明王さまにお逢いできなかったのが、返す返すも残念でした。



 続きまっす