次の平等寺までは歩いて。
五条通りから烏丸通りに出て北上した東側。急いで行けば20分かからないくらいです。
烏丸通り沿いにある灯籠。

この路から行くと、お寺の後面に出ちゃいました。
少し東に入った場所にありますので、気をつけてないと見過ごしてしまいます。
よく分からないまま、裏の通用門から入りますと、あら、衣料品、小物、食べ物などの出店が、お堂のぐるりをいっぱいに取り囲んでおります。たまたまこの日は、毎月8日に行われる「手作り市」に当たってましたようで。

こんな感じ
一度外にでて、正面から撮影。こちらは確か「TV見仏記」でも訪れてましたね。特別公開と手作り市と相まって、すごく賑わってました。

受付を済ませて本堂へ。
まずは左側に通されて、ガイドさんの案内を聞きます。こちらは、三十三所の札所になってます、六角堂、革堂とともに「市のお堂」としてすごく京の庶民に親しまれ、信仰されてきたお寺なのだそうです。境内もかつては広大だったと。
堂内、左右が別室みたいに区切られている独特の造りで、それぞれに寺宝が飾られています。
左側には、ほとんど黒色に変色した観音さまがいらして、三十三間堂の観音さまの試作品と言われているとか。
内陣は、中央にお薬師さまのお厨子があって、収蔵庫に移られたご本尊の代わりに、お前立ちさまが立ってらっしゃいます。脇侍として小さな日光、月光菩薩さまと、左右に六体ずつ十二神将さま。
この十二神将さまは、ずべて同時代に造られたもので、戦乱の多い京都でコンプの状態で残っているのはめずらしいそうで。ちょっとずんぐりした愛嬌のあるお身体。頭上に十二支を乗せてらっしゃるのですが、暗くてあまり視認はできません。
お堂右側にうつる際、なにげにお守りや土産物を眺めておりましたら、はっと眼を引くあるものが。なんと、橘香道さんの「般若心経 紙ハンカチ」ではありませんかっ!!
すごい、実見するのは初めてです。あと「般若心経ハンカチ」と著書『写経と人生』も売ってました。「紙ハンカチ」は5枚セットで500円でしたので、2つ購入。受付の方に「橘香道さんのものですよね?」って訊いてみたんですが、ご存知ないみたいでした。ちなみに「ハンカチ」は2000円でして、今回はスルーしてしまいました。
一度外に出てから、収蔵庫に移動。
もういきなり正面かぶりつき状態でいらっしゃいます、ご本尊薬師如来さま立像。こちらは清涼寺のお釈迦様、善光寺の阿弥陀さまとともに「日本三如来」のお一人なんだそうです。
ほぼ人間比等身大で、ふっくらした面立ち。
ジャストにすぎるお厨子に収まってらして、頭上に頭巾が被せてあるのは、なんせ戦乱の多い京都ですから、有事の際にお厨子ごと持ち出して、避難させる為なのだそうです。お厨子裏面には、紐とコロが付いてまして。実際、お堂の方は何度も焼失してますようで。明治の廃仏毀釈も無事越えて、よく今まで残っていて下さったものです。
啓示によって因幡の海中から引き上げたという伝承から、「因幡堂」という呼び名になったとのことですが、背中に節があったり、胸のあたりも不自然に薄かったりすることから、実際流木から彫られた可能性もあるということでした。
このお薬師さまも、定期的に公開されることはないそうです。
左右には、如意輪さま、清涼寺式の釈迦如来さまなどがいらっしゃいました。
出店は、3時をすぎるとそろそろ片付けにかかられてました。
ぼくも絵はがきや缶バッチなどを購入。
収蔵庫の対面、観音堂には、(双子の?)十一面観音さま、如意輪さま、空海さんなどの他、ほぼ等身大の役の小角(神変大菩薩)さんもいらして嬉しかったです(^_^)。この時は、堂内に売り子の(?)おばさんたちがすし詰めにいらして不思議な雰囲気でした(笑)。
お薬師さまのポスターです。

「京の冬の旅 特別公開」は3月の18日までですので、興味を惹かれた方はぜひぜひ。
そのまま歩いて京都シネマに行き、『幸せのパン』を鑑賞。
ちょうど今『仮面ライダーディケイド』観てる最中ですので、ヒロインの森カンナさん出てて嬉しかったです(^_^)。なかなか愛らしい女性を演じてはりました。
映画そのものの感想は、ちょっと控えておきまっす。