冬の旅特別公開 長講堂 | 平井部

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 先週お参りした観智院でもらったパンフレットによると、「京の冬の旅」キャンペーンで特別公開になっている仏像が他にもいらっしゃるようですので、昨日3月8日お逢いしてまいりました。

 まずは、京阪五条(最近は「清水五条」言うみたいです(^_^))で降りて、長講堂へ。
 五条で降りるのって本当に久しぶりです。四条から一駅下った(南下した)だけなのに、雰囲気ぜんぜん違うので面白いです。ちなみに、五条通りは国道1号線と山陰方面に向かう9号線の融合点になってまして、車線も広く、交通量はかなり多いです。

 弁慶と牛若丸が闘った五条大橋を渡りつつ、南を眺めると、京都タワーのあたりに飛行船が浮いていました。


ときめき見仏記


 
 ほぼ河原町通り沿いにあります市比賣神社の前で、西に折れて。
 市比賣神社は、大好きな市寸嶋比賣命を初め、女神様がまつられた神社で、女性の厄払いのお社として有名です。今回は、ご祈祷中だったこともあって、軽く手を合わせただけで済ませました。やっぱり女性の参拝客、多いみたいですね。


ときめき見仏記



 この辺りって、初めて通る場所で、路地の奥に京都タワーが見える光景って、ちょっと新鮮でした。


ときめき見仏記



 南北の通りに、小さいお寺が沢山ならんでまして、それぞれに由緒もあるみたいで。
 蓮光寺の駒止地蔵さんは、平清盛が六条河原から掘り出したという伝説があるそうです。「境内ご参拝下さい」という張り紙に勇気づいてお参りしてみましたら、かなり大きいお地蔵さまでした(^_^)。
 こちらのご本尊は、なんと快慶作の阿弥陀如来さまなのだそうで、事前予約すれば拝観もできるようです。


ときめき見仏記
駒止地蔵さまのお堂



 そこから少し南が長講堂。
 こちらは、後白河法皇が、御所別院「六条殿」の持仏堂として建立されたお堂で、いつもはほとんど拝観できないそうなのですが、今回大河ドラマ『平清盛』関連でNHKから要請があり、特別に公開されたのだとか。

 受付を済ませて、まず通される書院上段に、後白河法皇のご真影が掲げられていまして、こちらは複製で、本物は後で書きます法皇堂の菊の御紋付きのお櫃に入っていて、公開は五十年に一度。ガイドさんの説明を、松田翔太くんの面差しを思い浮かべながら聞きます(^_^)。
 他にもあります面白い宝物は、長くなるので割愛。


 細い廊下を通って至る、広い本堂。


 すごいっ、めっちゃ奇麗な阿弥陀さまっ!!


 もう、一目で恋でした(^_^)。

 美しい赤銅色で、お顔は優しく端正で。
 はあっ、今までお逢いした阿弥陀さまの中で、一番スキですかも。
 丈六の、典型的な坐像。定朝の流れをくむ、院尊という仏師の作と思われるということで、確かに平等院の阿弥陀さまに似てはいらっしゃいますが、もう少しお顔はほっそり、整ってる感じですね。

 脇侍は、観音、勢至菩薩さま。この方々も美しい……。それぞれ半跏(片足を下ろした)のお姿は珍しいのだとか。三千院往生極楽院の脇侍さんたちの、ちょんと正座して「愛らしさNo.1」な感じよりは、もうちょっと凛々しい感じです。

 もう三尊の、大きさから並びまで、配置のバランスも素晴らしくって、色々な角度から、ガイドさんの説明3クールくらいの間、ゆっくり逢瀬を楽しませていただきました(^_^)。


 あまり有名ではない小さなお堂に、こんな素晴らしい方がいらしたなんて……。

 やっぱり京都、奥が深すぎます(^_^)。


 
 長くなったので一旦切りまっす。