晩秋木曽路ツアー2 奈良井宿 | 平井部

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 国道19号線に引き返して、さらに北上。山に囲まれていることもあって、周りはすっかり暗くなってしまっています。
 いくつか宿場を過ぎて、見えました、奈良井宿の文字。木曽十一宿の北から二番目、日本で一番長いと言われている宿場です。

 ライトアップされてる木曽大橋横手の駐車場に、まず車を入れて。
 ……って、寒っ!! さすが木曽路。日が暮れると一気に気温が下がってきます。
 橋の写真を撮って、あわてて車に戻って(^_^)。あ、ちなみに、橋は冬期だからか時間が遅いからか、渡れなくなっておりました。


ときめき見仏記



 一度国道に戻ってから線路を渡って、街道筋に。
 時間は5時すぎで、この頃になるとほとんどのお店が閉まっていたのですが、ほんのり灯りに照らされた昔ながらの家並みが、路の両側に立ち並ぶ様子は、すっごく風情がありました。

 距離が長いのと寒いのとで、徒歩で散策するのは残念し(^_^)、車でゆっくり移動。
 まだ開いていた酒蔵「杉の森」さんで、にごり酒を購入。かなり辛いですが、美味しくいただいております。

 次に土産物屋さんに入って、おかみさんに訊かれて宿を応えると「ブブッ」って笑われて、なんとその方のお兄さんがやってるお宿なんだそうです(^_^)。
 桜茶をいれてくださって、お菓子をつまみつつ少しお話し。
 此処には朝ドラの『おひさま』のロケが来ていたということで、場所を訊いてみましたら、街道ではあめ屋さんにおばあさまが訪ねてくるシーンのロケ等が数日行われただけで、その際の写真がボードに貼られていました。他にも、陽子が自転車に乗るシーン等も近辺で撮っているようなのですが、場所を調べるのを忘れてて、また行ってる時間もなかったと思います。

 お蕎麦かりんとうを買いますと、なんとリンゴ1個おまけに下さって(^_^)。
 親切に宿の場所まで教えて頂いて、御礼を言ってお店を後に。


 ちょっと分かりにくい場所にあるお宿……。
 一瞬スルーして他探そうかな、って思ったくらいの雑然さだったのですが(^_^;;、一回決めたんやしええわ~って思って玄関に。
 多分おばあさんでお耳も遠くなってるのか、しばらく放置された後、部屋に通してもらいましたら「もう来ないかも、なんて思ってました」……って、いやまだ6時やないっすか(^_^;;。

 しばらく部屋でぼ~っとしとりましたら、5歳と2歳くらいの宿の子がそ~っと覗きにきて、それが瞳のきらきらしためっちゃ可愛くて人懐っこい子たちで、しばらく一緒に遊んでました。ぼくが子供好きなの分かるのか、誰にでもそうなのか(^_^)。

 お風呂を頂いてから、さっきまで家族でご飯食べてはった居間で、ぼくもご主人や男の子と並んでドラえもん見ながら夕飯頂きました(^_^)。
 こちらの老ご夫婦、朴訥さと人柄の良さがすごく伝わってきて、ぼくもサービス業だったので、対応の至らなさなどは眼につくものの、それがぜんぜん嫌ではないんですよね。家族の居間で並んで座ってることが、なんだか心地よくって。
 お料理は、鴨鍋中心の田舎料理で、とっても美味しかったです。

 部屋では、時間がゆ~~っくり過ぎてゆき。
 iPod聴きながら贅沢な時間を過ごしておりました。


 夜は、冬なのに小バエが飛んでたりして(^_^;;、なかなか熟睡できなかったんですけれども、はせくらさんワークを流用したオマジナイで「熟睡スイッチ、オン!」ってやってましたら、ほんまに熟睡してしまって、気づけば朝の7時前でした。軽く寝坊。

 朝食を頂いて、宿を出ようとした時がちょうど朝ドラの時間で、おばさんドラマ見たい態度が丸分かりで(笑)、もうオレはええからドラマ見といてよ~って言いかけたくらいでした。ほんま可愛いおばさんでした。こちらに泊まれて、良かったです(^_^)。



 朝の奈良井宿、さ、寒いです……。しかも、かなりしっかり雨も降っておりました。

 凍えながら鎮神社にお参りして、街道を車でゆっくり移動。もう開いているお店もありましたが、ゆっくりお買い物している時間はなく。


ときめき見仏記-路
朝の奈良井宿


 ただ、どうしてもお逢いしたかったのが、大宝寺のマリア地蔵さま。


ときめき見仏記-寺
大宝寺


 や、優しい……。このお方、すっごく優しいです。
 抱かれた赤子が手にする錫杖が、クロスになっていて、隠れキリシタンが密かに信仰したマリア像だということなのですが、たしかにお地蔵さまにしてはほっそりしたお身体をされてます。
 頭部を壊され、薮に埋もれていたのを、昭和になってから村人に発見されたらしく。愚かな人間の所行を沢山観てこられただろうに、慈母の優しさを失ってらっしゃらないそのお姿、感動させられてしまいました。


続きまっす