岐阜見仏1 華厳寺秘仏御開帳 | 平井部

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神社仏閣巡りレポ
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 す、すいません、間空きすぎ……(-_-;;。
 約3月振り、メインコンテンツのはずの三十三所参拝レポれっす。3.11のショックがあったとはいえ、ちょっと空きすぎました。申し訳ないれす。

 美濃の勝尾寺にお参りした続きですね。二年前の三月十二日、岐阜までの日帰りの旅です。
 この後、流れとしては、四月に丹後方面に行き、五月に竹生島に行き、六月に葛井寺にお参りしとります。ちょっと置いてかれてます。
 般若心経に関しても、近々必ず……m(_ _)m。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


 3月12日、岐阜県の谷汲山華厳寺まで、春の見仏に行ってまいりました。
 こちらは、西国三十三カ所の最終札所、満願のお寺でして、なんと54年振りに、ご本尊の秘仏十一面観音さまが公開になっているのでした。


 早起きして、7時ちょっと前に出発。この日はまた寒波がきとりまして、車のウインドウに霜がびっしり降りてしまっていて(^_^)、出るのが少し遅くなってしまいました。
 ちょうど出て来た朝日さんを見ながらドライブ。栗東から米原まで高速を使い、あとは国道21号線を東に。美濃方面はほとんど通過したことしかありませんので、風景を楽しみつつ。

 関ヶ原を過ぎて、ほどなく大垣市に入り、揖斐川の手前で北へ。途中、日吉神社というお宮にお参りしたかったんですが、鎮守の森が目の前に見えているのに「工事中 迂回して下さい」とか言われてしまって(^_^;;、仕方なく諦めることに。こちらには、独特な趣のある白面の十一面観音さまがいらっしゃるそうなのですが、おそらくいきなり行っても、拝観はできなかったろうと思います。
 
 揖斐川を渡ると、昔ながらの街道を想わせる町並みになり、一気に心は参拝モードに(^_^)。山道を抜けてしばらく行くと、見えました! 谷汲山華厳寺の参道が!
 門を潜って、右手の駐車場にパーク。ちょっと寄り道しつつですが、3時間半ほどで到着できました。

 し、しかし流行ってます……。第一駐車場には、入場待ちの車の列が出来ておりまして、ぼくが入った第二駐車場も、ほぼ満杯状態でした。


 この日は快晴で、陽射しがとっても暖かかったので、Tシャツにダウンを羽織っただけで参拝開始。長く続く参道の両脇には土産物屋が並び、どちらも参拝客ですごく賑わっていて、なんだか一帯お祭りが行われているみたいなうきうき感。ぼくもいろいろひやかしつつ、ゆっくり進み。御影用の額縁とか、やはり満願関係のグッズも多かったですね。


ときめき見仏記-参道

ときめき見仏記-門2



 つきあたりの華厳寺山門は、華やかな存在感。それまで三十二カ所を巡礼してきた数々のスタンパー達が「これで満願や~」みたいな喜びを、この山門を見上げなから感じていたんでしょうねえ(^_^)。
 両脇のお仁王さんにご挨拶しつつ、門を潜って境内に入ると、時代を感じさせる苔むした石畳の参道が、本殿に向かって長く伸びています。雰囲気的には、お寺というよりも神社のような厳かさでした。


ときめき見仏記-石段1



 まず右手にいらしたお地蔵さまにぱっと眼がゆき、こちらにご挨拶。延命地蔵とおっしゃるこのお方、2メートルはあるかと思える大きな方でしたが、お顔がすごく穏やかで優しくって、おもわずゆっくりお参りしてしまいました。


ときめき見仏記-石段2



 ほかにも仏像さんがいらっしゃるお堂が両脇にいくつかあったんですが、とりあえずご本尊にお参りせねばと素通りをば(^_^)。
 最期の石段を登って、本堂へ。ううう、込み合ってます……。初詣でかっていうくらい込み合っております(^_^;;。人の波なみ。御開帳の威力はすごいんですねえ。


 右脇の納経所で先に御朱印を頂きます。こちらはご詠歌が「現在・過去・未来」の三首あって、御朱印も三種類で、300×3円納めることになります。
 人波の後ろについて、押し合いへし合いに耐えつつ、ゆっくりゆっくり前に進み、ついにきました賽銭箱かぶり付き! ををっ、ご本尊がいらっしゃる~。しかし、離れている上に上部に紫の幕がかかっていて、はっきり拝見することはできません。
 わりと、背の高い方のよう。2メートルは超えているかと。初見で、清涼寺のお釈迦様に雰囲気が似ているなあって思いました。直立で、衣が滑らかで、お顔がふっくらされているご様子。おそらく左手で蓮の入った宝瓶を持たれている様。
 う~ん、それにしてもやはり、フォースをお持ちです……。ポール・マッカートニー以上のオーラは出してらした感じでした。

 ようしゃなくおばちゃんに肘打ち食らわされたり(^_^;;、ゆっくりお祈りなどできる空気ではなく、とりあえず御前ではお姿拝見だけして脇に。
 こちらでは、真っ暗なお堂の下部に潜れる「戒壇巡り」がありまして、100円出してわたしもトライ。直前のおばちゃん連中が、くっちゃべってぜんぜん進まず、辟易してかなり興を削がれてしまったのが残念でした。


 本堂左手から退出して、回廊が続くんですけれども、小さな御厨子の中にいらした十一面観音さまがとっても愛らしくって、もしかしたらご本尊を模したお姿をされてるのかも知れません。確か、奈良の『観音霊場祈りと美』展でお逢いした方だったと思います。


ときめき見仏記-樹
境内の上にあります森

ときめき見仏記-堂



 境内のさらに上方にありますお堂をゆっくり回って、そこここでお祈りしつつ、再び本堂へ。最後に脇の方で、ご本尊十一面観音さまにゆっくりお祈りして、ご結縁に感謝しつつ、本堂を後にしました。

 帰りの石段で、行きにスルーした仏さまにお参り。満願堂の観音さま、さらに一つ下のお堂の丈六のお釈迦様。金色が奇麗。
 さらに下の明王院では、彩色鮮やかな愛染さま、聖観音さま、弁財天さま、が御開帳になっていました。
 もう一度、柔らかい延命地蔵さまにご挨拶して、華厳寺を後に。すごく雰囲気の良いお寺で、またぜひお参りさせていただいなあって思いました。



ときめき見仏記-バス
門を出るとレトロなバスが(^_^)



続きまっす







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 十一面観音さま


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 華厳寺ご朱印。こちらは3種あります。