24号線沿いの蕎麦屋さんでびっくりするくらい奇麗なウェイトレスさんにときめきつつ昼食をとり、今度は少し北方にあります、西国四番の施福寺を目指します。
国道480号の山道をひたすら北上。だいたい1時間ちょっとで施福寺の参詣駐車場に着きました。
しかしこちらはここからが辛い(^_^)。かなり長い山道と石段を、はるか山上の境内目指して、登ってゆかなくてはなりません。

観光バスからわらわらと出てきはりましたおばちゃん達をすり抜け、「やっぱり若い人は足取りが違うわ」などと言われつつ、いや、ほんまはそんな若うもないし、などと苦笑いしつつ(^_^;;。初めは少し辛いんですが、それを超して山気に呼気を慣らせば、登山も楽になってきます。登るというより、体重を石から石に移動させる感じで。
お山の気が心地よい! 実はここのところ、ちょっと体調も良くなかったんですが、心地よい身体の疲れが、体調の不良を追い払ってくれたような感じでした。
約30分ほどの行程で境内に到着。
少し呼吸を整えてから、本堂にお参り。うう、既に外から、公開されているご本尊のお顔が見えております。

なんとこちらは本堂拝観無料の太っ腹。しかも間近まですり寄って拝むことができます。
内陣で、正座して般若心経を唱えてから、いよいよ見仏タイム! 中央が巨大な丈六の弥勒菩薩さまで、右に文殊さん、左に千手観音さまで、三十三所のご本尊は左手の千手さまになってるのかな? みなさまちょっと中国っぽいお顔で、金が鮮やかで、比較的新しい方なのかなあって思いました。
びっくりしたのはその裏手、なんと千手観音さまの真後ろに、巨大な方違観音さまが!! 不意を付かれたのでおもわず「うおっ」とうなってしましました。
その横が馬頭観音さま。こちらは銅色のお身体が格好よくって、すごい迫力がありました。眉がぶっといお顔も凛々しい。見応えかなりありでした。
展望台から秋の気配が高まり始めた風景を眺め、境内を後に。帰りは下りなので、あっという間でした。

この時もカメラ不調で画像はこれだけです……。
この施福寺もかつては繁栄をほこり、一山八百房、三千人の衆徒ひしめく……と言われたそうです。
役の小角や行基さんの伝説もあり、修験道の行場としても有名だったんでしょうね。なんだか調べてみたらあちこちに「かつては繁栄を……」的お寺がたくさんあって、昔は修行僧ってめちゃくちゃ多くて、寺院の権力も強大で、だからこそ織田の信長さんも焼き討ちとかしたんでしょうか。
三十三所それぞれ、繁栄と衰退を経つつ、今に至ってるんですね。
この日は、夕刻帰宅してからも、可愛い甥っ子の面倒をみたりなんやり、ほんっとにあれこれ詰まった長い一日でした(^_^)。

千手観音さま御影

施福寺ご朱印