木津川石仏めぐり 岩船寺 | 平井部

平井部

平井和正愛好部

神社仏閣巡りレポ
& ほめほめ雑記


 ミロクの辻から車で少し引き返して、花の寺としても有名な岩船寺へ。こちらは、今が紫陽花の盛りのはずで、きっと大勢の参拝客で賑わっているだろうって思ってました。
 ら。
 駐車場、めちゃ空き空きですやんっ!! 入れへんかったらどうしよう思てましたのに。

 お参りする前に、洗面所で顔を洗って汗を流して、缶飲料を飲みつつ、ぼくは憤っておりました。みんなもっと岩船寺来ようよ。紫陽花奇麗な上にめちゃ素敵な阿弥陀様もいはるのに。ほんまええとこやのに岩船寺。もっと流行ってもええはずやし岩船寺……

 ら、団体さんのバスが駐車場に到着し(^_^;;。
 い、いや、そんないきなり流行らんでええし。わし帰ってからで。

 団体さんをやり過ごしてから、拝観料を払って境内に入りますと、ををっ、紫陽花満開っ!!

ときめき見仏記


ときめき見仏記



 でも、天気良すぎて萎びてるのか、盛りを過ぎてしまったのか、ちょっと元気のない雰囲気でした(^_^)。天気予報では曇りのち雨でしたので、しっとりしたお寺の風情を楽しめるはずが、三体仏さまの辺りからすっかり晴れてきてしまって、気温もうなぎ上り。汗だらだらで山道歩いとりました。
 陽光を浴びる紫陽花。うんうん、ちょっと暑そうやけど、これはこれで奇麗かも。

ときめき見仏記


ときめき見仏記


ときめき見仏記



 大好きな阿弥陀さまとの逢瀬は後の楽しみにして、まずは写真撮影を。
 先週の三室戸は、完全に紫陽花の庭園が分かれておりましたが、こちらは境内のそこここに植えられている感じ。美しいウグイスの鳴き声をBGMに、ゆっくり散策です。

ときめき見仏記


ときめき見仏記



 この岩船寺も、行基さんが創建に関わられたそうですね。行基さん、働いてはりますなあ。
 かつては三十九の房舍を持つ大寺院だったようで、修験道にも関わりが深いらしく、境内から続く山道を上ってゆくと、“貝吹き岩”という、修行をしている行者を集めるために、そこに立ってホラ貝を吹いたという岩が残っております。景色がぱ~っと開けて見晴らしも良いんですけれど、今日は暑いのですいませんスルーれす……。

ときめき見仏記


ときめき見仏記



 三重の塔を抜けて、上の休憩所の辺りの紫陽花を撮っておりましたら、何やら下が騒がしい様子。どうやらさらに大量の団体さまご一行が到着されたらしく(^_^)。わしの流行らせパワー恐るべし。
 しょうがないので、ほとんどの方がこられない、お地蔵さまやお不動さまのお堂に行って、お参りしておりました。

ときめき見仏記



 慌ただしく団体さんが去ってゆかれ、やっと本堂での参拝タイム。
 昇殿いたしますと……

 阿弥陀さま~

 丈六の阿弥陀如来さまが、ゆったりゆったり座ってらっしゃいます。
 藤原時代のお産まれで、平等院の阿弥陀さまより100年ほど古いとのこと。説明を受けてよく見ると、衣が珍しい紅色だったことがよく分かります。
 横から見ると、ちょっとお顔が大きいかなあって感じますが、正面に正座して拝むと、ほんわりちょうど良いバランスで鎮座されているように見えますね。

 四隅は四天王が護っていて、この方たちは鎌倉産まれ。腰がきゅっと締まったセクシー体型ですが、お顔が大きくってちょっと面白い雰囲気が漂ってますね。
 お堂の後方にも、お厨子に入った普賢菩薩さま、十二神将さま、お釈迦さま、弁天さま、十一面さま、薬師さま、など、小さい方々がいらっしゃいました。


 岩船寺はもう何度かお参りしてるんですが、すっごい落ち着ける大好きな場所です。
 近郊の浄瑠璃寺も好きですし、やっぱりこの辺りも御縁があるのかも知れないですね。

 当尾の石仏も、まだまだ素敵な方がたくさんいらっしゃりそう。
 実は、ぼくの祖父が石仏好きでして、写真集集めたり自分で写真を撮ったりしてたんですよ(^_^)。いよいよぼくも石仏界デビューですかねえ。頑張って石仏の似合う漢になりたいなあって思いました。


 おまけ。帰りにちょっと感動してしまった雲間からの光。

ときめき見仏記