イメージ 1


昨日の夜のことでした。同室のご老人(昭和9年生まれ)がこんな事を言いました。「赤い歯ブラシを使った」と。瞬間、ピン!ときました。日曜日、外泊から戻ってきたら自分の歯ブラシ棚の歯ブラシのカバーが無くなっている事に気がついていたからです。歯ブラシ棚には患者が来ると直ぐに名前が貼られるんですが自分のにはさっぱり貼られない。ご老人は歯を磨かないのか歯ブラシ棚を使っていないようで1個空白となったままですが、車イス無しでは動けないので必要ないのでしょう。と、思っていました。
そこへさっきの発言。看護婦さんに事情を説明したら…その通りでした。カバーが老人の所からで出来たのが証拠となりました。さぁどうするのか?と。企業コンプライアンスが試される時です。外泊中の事情を知る人がいないということで詳細は翌日という事でしたが、担当の看護師さんが来て自前の代替えの歯ブラシ(やわらかめ)と交換。使ってたのは(かため)です。さらに感染症の疑いがあるかもしれないので採血をするかもしれないとのこと。はぁそうですか?
んで、今日。事情の説明は無く採血だけはしました。何のための採血かはこちらには説明あったけどご老人にはなかったような…ただ採血ですって。多分ご老人は歯ブラシの件知らないな。明日部屋変わるらしいし。変わったのは歯ブラシ棚の歯ブラシ、コップ、歯磨き粉に至るまで全部名前を書かれた事。棚の名前は午前中に自分でつけたら、午後にはちゃんとしたのがつけられてました。
きちんとした説明は結局なかったけど、ここの看護師さん達、頑張ってるもの。医療現場の現実ですよ。無償の残業や休みの日でもコッソリきてる事とか教えてくれる人の話を聞いてると…
いい人ばっかだし…

「ところで看護師さん、今日は足の傷口の洗浄って無いんですか?」
「えっ?何?聞いてない…?」
「あの、足の傷って半年前にココに入院したのが原因なんだけど…」
それでもみんないい人ばっかですから…

この件で怒られる看護師さんがいませんよーにっ!


イメージ 2