私はパニック障害です。

半年ほど前に、ある日突然
通勤電車の中で自分ではコントロール出来ない程
呼吸が激しくなり足が震え出しました。
つり革につかまる手に集中して
なんとか倒れずに駅に着き電車を降りました。

「今のはなんだったのか…」
駅から会社に向かうまでには
体調は戻っていました。

次の日の朝から
電車に乗れなくなりました。
乗ってもドアが閉まる前に降りてしまう。

ドアが閉まるのが怖い。

何度もそれを繰り返し、
乗ることを諦めました。

自分でも何が起こっているのかわからず、
スマホでググると
「パニック障害」
というワードばかりが出てきます。

驚きはしませんでしたが、
すごく不安で寂しい気持ちになりました。

夫に連絡を入れてから、
近くの心療内科を探して
その足で向かいました。

診断してほしいわけではない。

何となくもう確信していたので
なんとかして欲しかった。

このままでは仕事に行けない。
それでは困る。

医師に淡々と診察され、
抗不安薬を処方されました。

病院を出るときに夫が来てくれて、
一緒にカフェに入りました。

1時間程、状況と思い当たる原因の話もしました。

当時、仕事と育児に追われていて
どちらも中途半端になっている気がして
総合職から一般事務に転向しようかどうか
悩んでいる時期でした。

今の仕事内容は好きだし
もう少し頑張りたい気持ちと、
子供のことを最優先で考えたいという
気持ちの葛藤が続いていました。

また仕事で大きなイベントも控えていたので
繁忙期だったこともあったかもしれません。

知らぬ間にキャパオーバーしてしたのかなと
今になって思います。

夫は静かに話を聞いてくれ、
時折アドバイスをくれました。

お昼頃にカフェを出て一緒に電車に乗り、
私はその日午後から仕事へ行くことができました。

私のパニック障害の始まりはこんな感じです。

現在もまだ継続中です。
半年間、自分の無知のせいで色々ありました。

この病気になって、
本当に嫌だし悔しい。
なにかのバチが当たったとも思います。

でもこの経験がなければ
パニック障害の人の気持ちを
理解することは絶対にできなかったなとも思います。

そして、心身健康なことが
どれほど幸せでありがたいことなのかを
実感するきっかけとなりました。

普通に当たり前の生活ができることが
実は当たり前ではないことに
今まで気づけなかった。

自分が強くなるきっかけになるのではないかと
少し思ってます。