筆記は落ちる理由がなかったので、

終了直後の6月頭に準備開始しました。

 

テキストは迷いましたが購入せず。

Web上に解説サイト多数あるし、

Youtubeにも動画がたくさんありますから。

 

練習用の材料はホムセンで集めようと思いましたが、

手間暇考えたらセットを購入したほうが効率的と思い、

HOZANのDK51という器具と1回分の電線がセットに

なっている商品を購入しました。

 

当初は、全13問を全部練習するのは面倒だな、

基本作業(被覆を剥くとか、のの字曲げとか)と

面倒そうな問題をいくつかやればいいや…

などと甘く考えていましたが、

実際に基本練習のあと易しそうな問題を選び

作業時間を計測してみると、見事に40分超え。

これでは到底合格は覚束ないと、

全問2周を目標にスケジュールを組みました。

 

結局、ほぼ全問2回ずつ(難問は3,4回も)作り、

最終的に複線図(線長やスリーブ刻印等を含む)に5,6分、

電線カットから接続完了まで20分程度で

終えられるようになりました。

実際には、施工条件の確認に数分、

作品完成後のチェックとミスがあった時の修正に

5分以上は確保しておきたいので、

この時間でも余裕というわけでもないです。

 

これだけ数をこなすと、

VVFストリッパーや圧着工具の扱いも

自然と体が覚えている状態に近づいていました。

写真は練習で出た電線ゴミです。
これだけこなすと、自信を持って試験に臨めますね。

 

 

試験当日は、入室制限時間に注意が必要です。
2021年前期の場合、11:30試験開始で、説明開始が10:50、入室は10:55まででした(以後入室不可)。
試験開始30分前に会場に到着すれば余裕、とか考えていると、試験が受けられないという最悪の事態を招きます。

電車バス等の遅延にも注意が必要ですし、上記スケジュールなら遅くとも10時会場着くらいを目標にすべきです。
 

試験開始30分前くらいに、まず問題用紙が配られます。

表紙には支給材料一覧があります。

ここで、特徴的な材料(3路スイッチとかアウトレットボックスとかVVRとかダブルコンセントとか)を頼りに、問題を特定しましょう。
試験開始前に、脳内で複線図を描けたらかなり時間を節約できます。

スリーブと差し込みコネクタのサイズ、数量から、どこのジョイントがスリーブなのか差し込みなのかも、ある程度判断できるはずです。

 

試験が始まったら、まず施工条件をしっかり確認!
ジョイント接続方法、電線の指定長、電線の分割支給、どの電線から渡り線を取る(余裕がある)のかなど、事前予想と異なっていることがあります。

確認できたら、あとは練習通りに複線図を描いて、その通りに施工していくだけです。


自分は、

1. 複線図を描く(電線の種類、長さ、外装カットサイズ、絶縁被覆カットサイズ、接続種別(スリーブ・刻印、差し込みコネクタ)、色(白、黒、赤)。電線の色は施工時に迷わないよう色サインペンで記入する。

2. 電源から接地線(白)を器具とコンセント(と常時接続PL等)に送る。
3. 電源から非接地線(黒)をスイッチとコンセント(と常時接続PL等)に送る。
4. 複数の埋め込み器具がある場所は渡り線(黒)で電源を分配する。
5. スイッチから器具に電気を送る。
6. ジョイント部をスリーブまたは差し込みコネクタで接続する。

という手順で作業しました。

 

複線図は描かなくても作業できるって人もいると思いますが、時間に追われる試験会場では、ちょっとしたミスでテンパることもあるので、完璧な複線図を描いて、あとはその設計図通りに粛々と作業していくほうが安全だと思います。

 

作品が完成したら、器具の配置、電線の長さ、回路接続、電線接続部、緩み・抜け、のの字(なぜかのの字を作ったかどうか記憶がない、という方がちらほら)など、時間いっぱいチェックしましょう。

作品の美観は合否には関係ありませんが、雑な作品よりきれいに整えられた作品のほうが審査官の心証はいいはずです。もしかしたら、ごく軽微な欠陥、ミスを見逃してくれる…かもしれません(そこを期待しちゃいけませんが)。

 

いずれにしても、どの問題が出ても動じないくらいに練習を重ねておけば、落ちる試験ではありません。幸運を!