ドリフト走行技術の評価は以下の要素を評価の対象とする。
1)速い走行速度
走行速度は、コース内のどの部分においても少しでも速いことが求められる。ドリフト角度と走行速度は相反する関係であるが、角度を大きく保ちながらもできるだけ速い速度であることが求められる。
2)鋭い振り
ドリフトに入る時(振り出し)およびドリフト角度の左右を入れ替える時(振り返し)のクイックさと、精度、タイミングの適切さが求められる。
3)安定した大きな角度
ドリフト角度は走行ラインに対する車両の方向角度を示し、できるだけ大きな角度を維持しつつ安定した角度でコーナリングすることが求められる。
4)指定されたゾーン
走行時はコース内に指定されたゾーンを通過することが求められ、不通過の場合は減点となる。
要約すると…
まっすぐ走ってきて、パキッ!と振って、角度を付けたままアクセル全開で審査前を走り抜けていく!
ドリフトって、文字にすると、たった45文字のことなんです。
たった45文字のことが、どれだけ奥が深くて、それをやることが、どれだけ難しいか…。
まったくドリフトに興味ない人からしたら、ドリフトって、ただの暴走行為に見えると思いますが…
↑このドリフト走行をする為に…
↑まずは、これだけのメーカーのパーツ等の協力と企業&個人のスポンサーさんからの資金がないと出来ないという事実!
実は、上記以外のメーカーのパーツも大量に投入されています!(こちらが普通に購入してるので、記載ないだけで)
↑開発した専用パーツ等もあり、ドリフトする為のマシンを作るのは、もはやレーシングカーと同じで、開発費用や各種パーツの型代も含めると、数億単位のお金がかかります。
その資金を、自己資金+スポンサー資金で捻出します。
今年ある程度完成したとしても、オフシーズンには、来年度に向けて、また1からボディから作り直します。
※ちなみにエンジンは、毎戦ごとに、バラバラにしてチェックしています!必要あればオーバーホールしています。
VR38のエンジンのストック、3基。
アルビンズのミッション、ストック入れて、3基。
サムソナスのミッション、ストックが、1基。
クイックチェンジデフ、ストック入れて、2基。
ワイズファブ、ストック1台分。
↑これだけで、部品代だけで、約3000万ぐらいになりますが、全部予備部品です。
予備の部品だけで3000万です…。
未来に使うかもしれないし、使わないかもしれない部品たちです…。
↑何かあるといけないので、インフィニティのボディも、もう1台ストックあります!
ちなみに、ボディは、型取りして、ガラスやらボディパーツも数台分は、ストックあります!
ホイールも10セットぐらいあるし、タイヤは、何千本とストックしています。(タイヤは都度作りますが。)
これが「競技ドリフト」の現実です!
ちなみに、来期D1GPに向けて、VRの新型エンジンの制作は始まっていますし、ミッションも発注済です。
軽量化に向けて、さらなるパーツ開発が始まっています。
D1GPに参戦するハードルが高いのは、どう考えても高いです!
しかし、他のチームも似たような感じです!そのレベルにいないと戦えないのです!
さらに言うと、これ以外に、チーム運営がかかります!
1試合、だいたい10人ぐらいのチーム編成でいきます!1週間ぐらい遠征しますが、その移動するトランスポーターの高速代と燃料代とチームのホテル代と飲食代。1試合で、だいたい100万ぐらいかかります。
うちは、D1GP2年目で、よくここまでチーム体制が作れたなと思いますが、メーカーなので出来ただけで、個人で参戦するのは、相当ハードル高いと思います…。
⚡レーシングドライバー
⚡メカニックを含むスタッフ
⚡マシン(スペアマシン)
⚡ストックパーツ
⚡タイヤ供給体制
⚡チーム体制
⚡各種トランスポーター
⚡運営資金
↑これだけ揃えるとなると現実問題、めちゃ大変です!
俺は「D1GPに参戦することがこれぐらい大変」ということ全く知らないで、この世界に来たので、最初からこれぐらい「金」かかるって知ってたら、びびってやってなかったかもしれません(笑)
D1GPに参戦するって、大変です!
何度も言いますが、ドリフトって…
まっすぐ走ってきて、パキッ!と振って、角度を付けたままアクセル全開で審査前を走り抜けていく!
たったこの45文字のことをやるだけなんですが、ドリフトってめちゃくちゃ奥が深いのと、ドリフトを極めていくと、そこにいかないと分からないさらなる領域がそこにはありまして、全然ドリフトの最終完成形になりません(笑)
⚡もっとトラクションがほしい → トラクションを上げすぎて、ドリフトが出来なくなる
⚡もっと角度を付けて振りたい → もっとキレ角が必要になる → アッカーマンほしがる
⚡タイヤのグリップを上げたら → 上げすぎてドリフト出来なくなる
⚡パワーをもっと上げた → 上げすぎて空転して前に進まなくなる
⚡軽量化でボディが軽くなった → 左右バランスや前後バランスがもっとこうしたい
⚡パワーをさらにあげた → 駆動系に負担がかかって壊れる → もっと強度のあるパーツの開発が必要になる
⚡戦闘力あがった → まるで違うマシンになるので、また乗りこなす必要がある
などなど、よかれと思って何かをやると、何か弊害がでて、それを解決する為に何かをやる必要があったり、何かを開発する必要が出てきます。
これが、ドリフトマシンを作っていて、永遠にマシン作りが終わらない理由なのです!
マシンもある程度完成した、ドライバーの技術もある程度上達した、結果ある程度のことが出来るようになった → マシンをもっと戦闘力を上げよう、それに伴ってドライバーの技術も上げよう → またその向こうの高みの世界に行きたくなる
これを永遠に繰り返すので、地球ナンバー1にならない限り、終りがない競技なのです!ナンバー1になっても、どうせもっと高みを見たくなると思いますが…。
そして、ドライバーやチームによって、自分の求めるスタイルの「ドリフト」ってのがあって、それぞれ「理想形」というのがあるのですが、それを追求しつつ、D1GPの求める「ドリフト」に合わせたり、それ以外の団体の求める「ドリフト」というものに合わせて、競技をしていきます。
団体によって、要求する「ドリフト」が違うので、選手は「自分の参加する団体のドリフトが何を求めているのか?」を理解して、それに合わせてマシン作りや走り方を考えて実行しなくてはなりません。
D1GPは、日本だけですが、世界各地で、いろいろなドリフトの団体があって、それぞれに所属選手がいて、それぞれのドリフトの世界を構築していっています。
↑例えば、ロシアの「RDS」
RDSに限らず、海外は、プロモーター(興行主)も凄いし、エンターテイメントとしての演出も凄いし、選手のプロ意識レベルも運転技術も凄いし、スポンサーも凄いです!
マシンの作りこみも凄いし(マジでいくらかかってんの?ってレベル)、ドリフトの運転技術も凄まじいです。
将来、コウダイを海外の大会に連れていき、世界の強者と戦うことになる日がくると思いますが、その時は、チームも今まで以上に気合いれてやらないと話になりません!
もう皆目見当もつかない世界の話ですが、実際に世界で大会が行われているので(同じ人間なんで)俺たちにも出来ないことはないやろ!とは思います!
ということで、D1GP2年目の我々ですが、ドリフトの魅力というか、ドリフトの奥深さにどっぷりはまっています…。
↑10年前から、ドリフトするラジコンの開発をやってきて(この動画みたことない人ぜひ、みて見て!)
まさか、そのノウハウが、実車作りの役に立つとは!という感じですし、実車とラジコン、両方やってるからこそ、どっちもどっちで応用できるというのが、マジで神です。
「永遠に終わらないドリフトの旅」
に出ている感が凄いですが、コウダイまだ25歳なので、ドリフトの道を究極に追及するのに、まだまだ時間がいっぱいあります!
日本で鍛え、世界に出て戦う!
そのバックアップを全力で俺が行います!(スポンサーを集めるのも、俺の仕事!)
「世界王者」にならないと、ドリフトの旅が完結しないし、果てしないゴールの予感しかしませんが、その世界を極めると決めて、この世界にコウダイと一緒に入ってきています!
世界に強いやつが多すぎるので、まずは圧倒的なマシン作りをして、ひたすら練習して、世界にいきたいと思います!
まずは「D1GP」!
まずは来月の「えびすラウンド」!
コウダイと出会って、約10年!
↑大人になりました!ラジコンから実車へ!
まっすぐ走ってきて、パキッ!と振って、角度を付けたままアクセル全開で審査前を走り抜けていく!
↑たった45文字のドリフト競技!
奥が深いから、大の大人が、世界中のメーカーが、「ドリフトの終わらない旅」に挑戦し、ここまで熱くなれるんだと思います!
まぁ、ぶっちゃけコウダイに出会ってなかったら、そもそも「ラジコンメーカー」も「ドリフト競技」もやってないので(ただの田舎のレストア屋)、コウダイと出会ったせいで、えらい人生が変わったのは、事実です(笑)
さぁ、やったるで!(笑)
ちなみに、ラジコンドリフトの世界も、まったく同じです!
勝つ為に、マシン作りも全く同じこと、ドライバーは練習が必要、審査員もD1GPのガチの審査員とMC、小さくなっただけで、やってることは、実車と全く同じです!
ドリフトラジコンの世界も、ガチもガチ、大ガチです!おもちゃじゃないですからね。
小さいレーシングカーなんで!
当たり前ですが、どっちの世界も極めたい!
うち、そういうメーカーなんで!
ということで、ドリフトと一言で言っても…
⚡ガチの競技のドリフト
⚡エンジョイドリフト
ドリフトをやってるすべての人が、世界王者を目指しているわけではないので(笑)、カラオケやってる人が、世界の歌姫を目指しているわけではないのと同じで。
我々は、会社として、レーシングチームとして、ガチのドリフト競技をやっていますが、うちのお客さんを含め、この地球でドリフトを楽しんでいる人は、ほぼエンジョイだと思います!
そんなエンジョイの人たちをバックアップできることで1番重要なことは「タイヤ」だと思いますので、そんな人たちに使ってもらえる「シバタイヤ」これからも頑張って開発して作っていきたいと思います!
ガチで競技やってるからこそ、作れるタイヤがあると思っています!
ドリフト好き!って人は、ぜひイイね!を!