そして翌朝、私はひかるに叩き起こされた

"起きるの早くない?" と言ってみれば "りしゃのこといきたかった!"と、いかにも私を嫉妬させるかのような文をスラスラと口にするひかる


いつもは大概のことをしても起きないのにこういう時だけ...


なんて愚痴を漏らしそうになったのだが、なんとか耐えた


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ダラダラと朝の支度を終え、家を出る


その間もひかるのテンションは順調に上がり続け、家の中を走り回ったり、早く行こ!と言わんばかりに靴をリビングまで持ってきたりと大変だった

まぁそのせいで転けて泣いちゃったのは秘密にしておこう





合鍵で理佐の家のドアを開けるとひかるはすぐさま家の中に入り、

「いっちばーん!」

と言っている


誰かと競い合いでもしていたのだろうか


急ぎながらも玄関の段に座り込み一生懸命に靴のマジックテープを取り、きちんと靴を揃えてから部屋の中に入るのは流石に可愛すぎた



脱ぎ終わったかと思えば廊下を全力で走り、やがて寝室に消えてった


出てこないということはまだ理佐はあの部屋の中にいるのだろう


ひかるに続くように私も寝室に入ればやっぱりそこにいた



まだ布団を被っている理佐の横にちょこんと座り込んでいるひかる



理佐 「おはよー」

由依 「おはよ」

朝の挨拶をローテンションで交わす


由依 「ごめんちょっと早かったよね」

理佐 「ううん大丈夫だよ
       「よし!ひかるちゃんリビング行こ!」

ひかる 「いくー!」



ベッドから降りそそくさと寝室を出ていく2人に続いてリビングへ向かう


理佐 「何時に出るのー?」

由依 「10時に駅に着けばいいから30分前ぐらい」

理佐 「わかったー」


今の時刻は9時を少し回ったぐらい


だからあと30分ほど暇だ


昨日はあんなに楽しみにしていたのに、当日になると外に出るのが少々面倒臭くなるのはやはりインドアの極みだからなのだろうか



そんなどうでもいいことを考えていると、理佐が

「どうせ朝も食べてないんでしょ?」
「これだけ飲んで行きな」

と、ココアを差し出してくれた


はぁ、優しさの塊だ

「うん、ありがとね」


と、お礼をしたのだが、本人は "ん"と言うだけだった


そんな理佐も嫌いじゃない


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ココアを飲んでボーッとテレビを見ていると30分なんてあっという間に過ぎていった


由依 「じゃあ行ってくるね」

理佐 「気をつけてね」

由依 「ひかる理佐の言うことちゃんと聞くんだよ!」

ひかる 「ひかるおりこうさん!」

由依 「ふふっ」
       「じゃあね」


微笑ましい2人を背に、私は玄関の戸を開けた







理佐side





由依が出ていって数分後、ひかるちゃんが私の膝の上に乗ってきた



理佐 「ん?どうした?」

ひかる 「おでかけ!」

理佐 「どこ行きたい?」

ひかる 「あいしゅ!」

理佐 「アイス食べたいの?」

ひかる 「うん!」



アイス...



あ、確か新しく出来たショッピングモールにアイス屋さん入ってたよね...



理佐 「よし!アイス食べに行こっか!」

ひかる 「いくー!」



財布と携帯、家の鍵など必要なものをバッグに詰め家を出る



今日は由依もいないからひかるちゃんは助手席


当の本人はそれが嬉しかったからなのだろうか、隣でキャハキャハと騒いでいる


理佐 「シートベルト閉めるからちゃんとお座りしてねー」

ひかる 「した!」

理佐 「うん!上手!」


私はいつものようにサングラスをかけ、運転し始めた


信号で止まっている時、ひかるちゃんにりさおめめなくなっちゃったの?なんて可愛く聞かれたから危うく事故りそうになった



数十分車を走らせるとあっという間にショッピングモールに到着


店内に入ると同時に目に入るのはバリエーションが豊富なカート


これにひかるちゃんを乗せてみる?


あー、うん、絶対可愛い


理佐 「ひかるちゃん」
       「これ乗る?」

ひかる 「のる!」
          「ひかるポッチャマにする!」


ぽ、ポッチャマ、、?

なんか前も言ってたよねぇ


なんだっけ...



と固まっていると、ひかるちゃんが私の心を読んだように指さしてこれがポッチャマだよ!と教えてくれた



ひかるちゃんをカートに乗せ、ようやくお買い物スタートだ





あれを買って、これを食べさせて、あのおもちゃ買ってあげて...




私の頭の中はひかるちゃんを楽しませるための考えでいっぱいだった












ゆいぽんが愛佳と遊びに行くのを書こうかどうか迷ってます笑


需要があるのなら是非って感じですけども、笑







まぁ自分は拙い文章を並べることで精一杯なもんでね、


本とかこういうのかける人が本当に羨ましいです






てことでここに書いといてください笑



意見が集まったら続編書き始めまーす











じゃあ










ラスカル