それからは3人でゆっくりとテレビを見ながら届いたピザを食べて過ごした
由依 「あー、夏休みって最高」
理佐 「だね」
「どうせ由依は一日中ひかるちゃんとずっと一緒にいれるからとかでしょ？」
由依 「それもあるしこうやってダラダラしても誰も何も言わないのがいいの」
理佐 「ふーん」
学生の夏休み事情には興味がないのか終始上の空で話を聞いている
流石にこのシスコンぶりにも慣れたらしい
理佐 「次はどこ行くー？」
由依 「あ、次は私が考えるから理佐が手加えたらダメだからね？」
理佐 「えーなんでよ」
由依 「だって今日は7月21日でしょ？」
理佐 「うん」
由依 「あと6日後は？」
理佐 「27日」
由依 「27日なのは分かってるんだ笑」
「なんの日？」
理佐 「え、なんの日って7月27日っていう日じゃないの？」
あれ、覚えてないのかな？
むしろ私が間違って把握してたのかな？
由依 「誕生日じゃなかったっけ、？」
理佐 「…あ、そうだった」
由依 「間違って覚えてたのかと思っちゃったじゃん」
理佐 「ごめんごめん」
由依 「ってことだから予定空けといてね」
理佐 「はーい」
「由依そんなことできるの？」
由依 「舐めてもらっちゃ困るからね」
理佐 「ひかるちゃんのお祝いは？」
「もう過ぎちゃったじゃん」
由依 「お祝いしたよ？」
そう、実は10日に密かに誕生日を迎えたひかるちゃんは以前も言った通りもう3歳になった
ただその時期は夏休み前の補習とやらなんやらがあり、理佐が忙しそうだったため家にも呼ばず、2人でお祝いした
忙しいながらもこの日だけはママも一瞬帰ってきてくれてお祝いしてくれた
理佐 「は？呼んでよ」
「仲間外れにしないでよゆいちゃーん」
由依 「人聞き悪いなぁ」
「忙しそうだったから気使って呼ばなかったのに」
理佐 「関係ないよー」
「ひかるちゃんのお祝いとか仕事より何倍も大事なんだから」
由依 「なんかごめん笑」
理佐 「あ、じゃあその日にひかるちゃんのお祝いも一緒にやっちゃダメ？」
由依 「別にいいけど」
「理佐の誕生日なのにいいの？」
理佐 「当たり前でしょ」
「何あげたら喜ぶかなぁ」
ひかるが喜びそうなプレゼントを考えてはニヤニヤしている理佐を眺めながら私も「理佐って何が好きなんだろ」と考える
理佐 「ねーひかるちゃん？」
「何か欲しいものある？」
いや、聞くんかい
諦めのスピードが尋常じゃない
多分期待するような答え帰ってこないと思うんだけどなぁ
ひかる 「めっそん！」
理佐 「…めっそん、？」
ひかる 「ひかるめっそんほしい！」
理佐 「メッソン？？」
「何語なのよこれ」
ほら言った
メッソンとはひかるが最近見始めたポケモンに登場するキャラクターのこと
ひかるは目に見える全てのぬいぐるみを何故か "メッソン" と思っているらしく、ひかるの中ではメッソン = ぬいぐるみみたいな解釈になっているのだろう
メッソンの存在も知らない理佐からしたらポカーン案件なのだ
理佐 「由依メッソンって何？」
由依 「んー？ポケモンらしいよ」
「でもひかるが欲しいのがほんとにメッソンなのかはわかんない」
理佐 「いや、意味わからなさすぎるでしょ」
由依 「私もあんまり意味わかってないもん」
ひかる 「りさ、メッソンいる？」
ひかる、違うから
今この空間すんごいグチャグチャしてるのよ
理佐はひかるが欲しいものが知りたかっただけでメッソンが欲しいわけじゃないの
理佐 「んー、メッソンはいらないかなぁ」
ひかる 「メッソンきらい？」
理佐 「メッソンね、嫌いじゃないと思うよ」
ひかる 「ひかるね、メッソンすき！」
「りさもすき！」
ほら、また違う方向に話が飛んでってるから
てかなんで？
どういう思考回路で最終的に「りさ好き」に持っていってるの？
私のことは言ってくれないのかい？
理佐 「うわ、貰っちゃった」
「ひかるちゃん私のこと好きって」
由依 「…べ、別に羨ましいとか思ってないし、、」
理佐 「嫉妬しすぎ笑」
由依 「してないよ！」
「私も好きぐらい言われるし、！」
理佐 「ふーんそうなんだ」
仕舞いには呆気なく「ふーん」と言われる始末
でも一つだけ本当に聞きたいことがあった
ねぇ、理佐は何が欲しいの？
はい、ラスカル W-KEYAKIFES行けないことが決定してしまいました
ほんとに最悪です
もうしばらく天ちゃんとも会えないんです
切実に行きたかった、、笑
お話は変わりますが今日有美子会長の始球式を見に行ってきまして笑
もう顔ちっちゃくて脚長くて何が何かわかんないぐらい可愛かったです
次は天ちゃん、、
どこかの球団さんに声掛けられないかなぁ
では
ラスカル