椿姫(パレルモ・マッシモ劇場)
会場 :フェスティバルホール
日時 : 2023年6月25日(日)
午後3時開演~終演6時
観覧場所 1階8列目中央
指揮:フランチェスコ・イヴァン・チャンバ
パレルモ・マッシモ劇場管弦楽団/合唱団
①主な登場人物(敬称略)
ヴィオレッタ :エルモネラ・ヤオ(S)
アルフレード :フランチェスコ・メーリ(T)
ジェルモン:アルベルト・カザーレ(Br)
②あらすじ
舞台はパリ
青年貴族アルフレードは、パリの社交界の華ヴィオレッタ(高級娼婦)に恋をします。
アルフレードの情熱的な愛で、ヴィオレッタは真実の愛を見つけます。
しかし、アルフレードの父は息子と高級娼婦との恋を認めません。
二人は引き離されてしまいます。
二人は困難を乗り越え最後に出会いますが、そのときヴィオレッタは結核で命を落とす直前でした。
アルフレードの腕の中で、ヴィオレッタは息を引き取りオペラは終わります。
③感想
「椿姫」は2度目。
前回2015年は、ヒロインはデジレ•ランカートレ。
新しい解釈と言うか、舞台装置、衣装が今風で、豪華さがなし。
ラスト、白の衣装で光に向かって一歩一歩よろけながらも力強く進む姿が、印象に残った。
そして、今回は前回より2幕が15分長いので、主人公2人の掛け合いや、ダンサー男女2名の踊りも華やか。
女性はジプシー、男性は闘牛士。
さて、ヴィオレッタのヤオが、絹糸のようなピアニシモ
肺病の主人公にピッタリ
高級娼婦というと華やかな美人のイメージがあるが、小柄でセクシーさにちょっと欠ける感あり。
ただ、最初は、なんか地味な声と思ったが,どんどん引き込まれた。
ラストでは、「死にたくない」と迫力もあり、主人公にしか見えなくなっていた
感情移入が激しく、メーリの腕の中で亡くなった後、舞台挨拶に、膝をつきお辞儀をしたが、メーリに手を取られやっと立ち上がれたほど。
しかし、正気に戻ると凄い早足だった
そして、お次はお目当てのメーリ
私が、声楽を始めたのは2010年8月。
勉強の為、クラシック系のTVで色々鑑賞し、一番気に入ったテノール。
世界的ソプラノ、アンナ•ネトレプコの「アンナボレーナ」での恋人役。
まだ、30才そこそこと若く、一途な感じが素晴らしかったが、ちょっと高音がきつそうだった。
いつか生で聴きたいと願っていたが、やっと聴ける事に。
10年余り経ち、紳士のメーリに会えました。
高音まで、輝かしく美しい声にうっとり
声の輝かしさ、華やかさもさる事ながら、音のスピードが全然違う
舞台中央に届くスピードが早いので、聴くと言うよりも、物語りの世界にタイムスリップさせられたような
そして、エレガントな姿勢、キュートな笑顔が魅力的
演技、声ともに超一流
イタリア語の発音が美しく特に、Rの巻き舌が超セクシー
しかし、お茶目なところがキュートで、幕が下りる時、恵ちゃんみたいに、膝をつき、手でトントンしてた
フェスティバルホール階段
入口
一幕の後の休憩
メーリが後半出てなかったら、居眠り💤
シャンパンにしたら、寝そうなので、コーヒー
チラシ(面)
(裏)
配役表
左、パンフ 右、メーリの椿姫のBlu-ray購入
フランチェスコ•メーリの椿姫
生の声は、響き渡る声で、全然違うけれど•••
ネトレプコ「アンナボレーナ」