一昨日の恵ちゃんの「音符一本刀土俵入り」何か思っているのとちょっと違った。

私が、以前、歌舞伎で見たのは、お蔦さんが去ってヤクザを退治してからの名セリフのはず??

元々、歌舞伎のために長谷川伸さんが、書かれた戯曲

一本刀土俵入り 歌舞伎


名セリフ「お蔦さん、十年前に櫛・簪、巾着ぐるみ、意見を貰った姐さんに、せめて、見てもらう駒形の、しがねえ姿の、土俵入りでござんす」とそっと呟く。


なので、惠ちゃんのは、「お蔦さん」と呼びかけ、お蔦さんに名セリフを直接言っているように聞こえた。

 

三波春夫さんのYoutubeのライブ動画を見ると、どれも、

「もし、お蔦さん。

親子3人、何時までも、仲良くお暮らしなさんせ。

もう二度とお目にかかる事はござんせんが十年前に櫛・簪、巾着ぐるみ、意見を貰った姐はんへ、せめて、見てもらう駒形の、しがねえ姿の、土俵入りでござんす.」

この赤字の部分は、元の歌詞には入っていなかったが、三波春夫さんの幾つかのライブ動画では入っていた。

(赤字の部分を入れる事によって、場面転換しやすかったのかも?)

お話しに戻り、お蔦さんを呼び止め(三波春夫さんの遠くを見るような仕草)遠くのお蔦さんに、最後のお別れの言葉をかけ、頭を下げて手をつく。

ここで、別れが完結。

そして、赤字の部分が入り、名セリフの時、目を伏せる事によって、一人の場面に!

慟哭の呟きを、歌舞伎の見栄を切るような大仰な仕草の中で、三波春夫さんは表現されたのかと。

男は黙って恩ある人の門出を、笑顔で送り出す。

心に秘めた思いを胸に。

それこそが、日本人の心。

だから、泣けてくるのかもしれないタラー



 一本刀土俵入り 来歴