最近当ブログにご訪問頂いている皆様へ
最近、平成中村座姫路公演のブログで、驚くほどアクセスを頂き、驚いております(今までの10倍の日も
)

私は、演歌歌手の山内惠介さんのファンで、当ブログを書き始めたきっかけは、舞台公演「曽根崎心中」での、立ち姿の美しさ、声に驚愕したからです。
その美しさ、儚さは、徳兵衛さんそのものでした。
男玉三郎さんのようで、歌舞伎界でも見当たりません。
演技が上手い下手ではなく、私の基準は、美しく、そして感動するかどうかなのです。
さて、歌舞伎ですが、以前は猿之助(猿翁)さん玉三郎さんの歌舞伎をよく拝見していました。
そして、4年前に、中村虎之介さんの立ち姿の美しさ、声に惹かれファンになりました。
のような仔細なので、歌舞伎ファンではなく、中村虎之介さんのファンの目線から感想を書いています。
いままでは、歌舞伎の事を書いても、それほどアクセスがあるでもないので、好き放題書いていました。
なので、他の方の感想はほぼ書いていませんので、ご不快に思われた方がいらっしゃるかも知れませんが、ご了承ください。
(後日、自分自身の参考のために、感想をブログに残しております)
最後に、本日、平成中村座 姫路城公演千秋楽を迎えられました事、心からお祝い申し上げます。
下記、昨日の昼の部です、宜しければご覧ください。
↓
平成中村座姫路城公演
(第一部)
5月26日(金)
会場: 平成中村座(姫路城三の丸広場)
座席: 11列
① 播州皿屋敷
12:00~12:50
幕間 30分
②鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)
1:20~2:35
あらすじ
①細川巴之介家の家老浅山鉄山(橋之助)は、天下を狙う山名宗全と通じ、邪魔になる主君の暗殺を企てる。
将軍家に献上する唐絵の皿10枚を届けに来た腰元お菊に、横恋慕していた鉄山が言い寄るが、お菊にきっぱりとはねつけられる。
悪事を知られたうえに恋もかなわぬ恨みから、鉄山は皿を1枚盗んでお菊に罪を着せる。
ご当地、姫路城にまつわる有名な「皿屋敷伝説」を素材にした作品だが、戦後の上演回数は少なく、非常に珍しい演目。
悪事を知られた浅山鉄山が、お菊に無実の罪を着せて惨殺する嗜虐美がみどころの、大時代な怪談劇。
② 鰯賣の猿源氏(勘九郎)は五條橋で見かけた傾城蛍火(七之助)に一目惚れ。恋の病にかかり自慢の売り声にも力が入りません。
そこで猿源氏の父・海老名なあみだぶつは猿源氏を大名に仕立てて蛍火のいる揚屋へ向かうことを提案。
恋焦がれる蛍火を目の前に夢見心地で盃を交わす猿源氏だが、酔いつぶれて蛍火の膝の上で寝入ってしまう。
そして、寝言で「伊勢の国に阿漕ヶ浦の猿源氏が鰯買うえい」と自慢の売り声を上げてしまい、それを聞いた蛍火は猿源氏の正体を問い詰める。
古風でおおらかな味わいのある作品
感想
①前回観た時と,お皿の数え方が違った。
前は、8枚目まで、ゆっくり。
しかし、今回は最初は早く数え、7枚目位からゆっくり。
なので、緊迫感恐怖感アップ

武家の腰元のキリッとした感じが、可愛いと言うよりも強く美しい。
宙吊りにされて「生きたい、死にとうない」に涙

浄瑠璃さんとの掛け合いが凄まじく、怖さが前に前にひき寄せられる

この浄瑠璃さんとの掛け合いが、歌舞伎の醍醐味と言っても過言ではない

虎ちゃんの音感、超一流

ただ、今回11列で、宙吊りの時の水の滴りは,見えなかった

水を上からかけたりしたら良かったかも?
もう少し宙吊りが長くて、移動すれば更にケレン味があったような?
②楽しい演目。
お2人(勘九郎さん、七之助さん)が,姫路へ行くので、花道から階段を降リ、前の通路を下手から上手に横切り舞台へ。
目の前にお二人の姿

いや〰美しい

ラスト、後ろの幕が落ちると、姫路城。
やはり、これが平成中村座の醍醐味

スタッフさんの対応も神すぎ

現代に蘇る芝居小屋

最後の勘九郎さんの心のこもったご挨拶が素晴らしい

周りを巻き込んだ幸せオーラ





全体を通じて感想
平成中村座、今回は、前方と中央から交互に2度づつ観覧。
1回目(7,8日)は,昼夜とも感動したけど,25日の「天守物語」は、ちょっと残念。
前回よりも、良かったし,虎ちゃんも上手かったけれど、上手い芝居を観たい訳ではない。
前回は,玉三郎さんを彷彿とさせる七之助さんと,同じく玉三郎さんの品の良さの虎ちゃん。
そして、今回、七之助さんは,富姫をちょっとオドロオドロしい感じに変化

虎ちゃんは、真面目な好男子が,更に元気になって、儚さが無くなった。
もう少し、真面目ながら,ゾクっとする色気が欲しいところ。
頑張り過ぎて、本来の良さが無かったような?
この世のものでない姫が禁を犯し愛し合う相手は、この世の美男子かつ、
少し色っぽい優男ではないかと。
ちょっと、残念な気持ちで,翌日の
「播州皿屋敷」は,最高

浄瑠璃さんとの掛け合いが前回とは,雲泥の差

橋之助さんの家老は、悪役なので、太く大きな声のせいか,台詞がやや不明瞭。
その後のイワシ売りでは,博労(馬の売買人)で、馬を引く姿が、若々しく良い声で可愛い

悪役なので、悪者っぽいのは、昔からの継承だと思うが、あえて、美しい悪役の方が、よりリアルに近いようにも

伝統芸能といえど、役者の持つ個性をもっと活かして欲しい。
みんな同じで、ただ上手いだけでは面白くない。
若手には,失敗しても新しい表現方法を追求して観客をのけ反らせて、ビックリさせて欲しい
