平成中村座姫路城公演
(第一部)
5月8日(月)
会場: 平成中村座(姫路城三の丸広場)
座席: 1列
① 播州皿屋敷
12:00~12:50
幕間 30分
②鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)
1:20~2:35
あらすじ
①細川巴之介家の家老浅山鉄山(橋之助)は、天下を狙う山名宗全と通じ、邪魔になる主君の暗殺を企てる。
将軍家に献上する唐絵の皿10枚を届けに来た腰元お菊に、横恋慕していた鉄山が言い寄るが、お菊にきっぱりとはねつけられる。
悪事を知られたうえに恋もかなわぬ恨みから、鉄山は皿を1枚盗んでお菊に罪を着せる。
ご当地、姫路城にまつわる有名な「皿屋敷伝説」を素材にした作品だが、戦後の上演回数は少なく、非常に珍しい演目。
悪事を知られた浅山鉄山が、お菊に無実の罪を着せて惨殺する嗜虐美がみどころの、大時代な怪談劇。
② 鰯賣の猿源氏(勘九郎)は五條橋で見かけた傾城蛍火(七之助)に一目惚れ。恋の病にかかり自慢の売り声にも力が入りません。
そこで猿源氏の父・海老名なあみだぶつは猿源氏を大名に仕立てて蛍火のいる揚屋へ向かうことを提案。
恋焦がれる蛍火を目の前に夢見心地で盃を交わす猿源氏だが、酔いつぶれて蛍火の膝の上で寝入ってしまう。
そして、寝言で「伊勢の国に阿漕ヶ浦の猿源氏が鰯買うえい」と自慢の売り声を上げてしまい、それを聞いた蛍火は猿源氏の正体を問い詰める。
古風でおおらかな味わいのある作品
感想
①最初は,武家の腰元なので、慎ましやかながらも、可憐で健気な女性

しかし,痛ぶられ切り裂かれる場面、可哀想で迫真の演技が恐ろしすぎる

宙吊りあり〰の、客席のお化け登場と、ケレン見たっぷり

宙吊りで、髪振り乱し、全身から水が滴り落ちるさま。
その形相の凄まじさ美しさ,この世のものじゃなく、怖すぎ

最初は,凛とした可愛い声が、地獄の鬼のように地を這うような恐ろしい声に。
殺された女の怨念の演技にビックリ

虎ちゃんの女形は,可愛いだけではなく、人の狂気を表現出来るところが凄い

②楽しい演目。
ラスト、後ろの幕が落ちると、姫路城。
なんと、姫路城の前の広場のスロープには100人ほどの人が、こっち向いてる

勘九郎さんと七之助さんが、その人達に話しかけて手を振ってる

勘九郎さん、姫路の方たちが、盛り上げて下さっていて有難いと何度も。
その心からの感謝の思いが伝わって、胸が熱くなった

また、来たいと思わせられ心地よい

今日の姫路城
終演後、姫路城へ〰続く