四月大歌舞伎
4月26日(火)
会場: 歌舞伎座
座席: 3列中央
(第二部)
①荒川の佐吉 2:40~4:6
幕間 20 分
②義経千本桜 (時鳥花有里) 4:46~5:11
あらすじ
①やくざの世界に憧れて大工から転身した佐吉(松本幸四郎)。
ある日、佐吉の親分が浪人に縄張りを奪われてしまう。
佐吉は親分の娘が生んだ盲目の卯之吉を預かることになり、友人の大工辰五郎(尾上右近)の助けを借りながら、男手一つで卯之吉を育てる。
7年後、大親分・相模屋政五郎(松本白鳳)が見守るなか、ついに佐吉は親分の敵の仇討ちを挑み成就。
やがて、大親分の後押しで、親分となった佐吉だが、子供(卯之吉)は大店の跡取りで、子供の行く末を説得され返すことに。
②義経へ披露する賑やかな舞踊
源義経はその家臣・鷲尾三郎(中村鴈次郎)とともに大和国へ向かう途中。
やがて龍田の里へさしかかった二人のもとへ現れたのは白拍子
(中村扇雀+中村壱太郎、中村種之介、中村米吉、中村虎之介)
や傀儡師たち。
義経のため賑やかに踊りを披露する白拍子や傀儡師。
しかし、傀儡師は龍田の明神で、白拍子は龍田の神女。
歌舞伎三大名作『義経千本桜』より、悲劇の英雄・義経の旅路を描いた所作事。
桜の咲く華やかな舞台で白拍子は艶やかに、傀儡師は軽妙に舞い踊る賑やかなひと幕。
感想
①男手ひとつで、盲目の赤子を育てる佐吉に、惠ちゃんの2018年2月の新歌舞伎座座長公演の劇「若さま走馬灯」がかぶりました。
今回の演目は、古典ではないので、浄瑠璃もなく、言葉は現代の言葉。
なので、惠ちゃんと比べてしまいました

惠ちゃんの方が、断然好み

何故なら、役者は声が一番、姿が二番。
惠ちゃんは、声に哀愁があり、さらに姿が美しいから、子供との別れは更に泣けてくるから。
白鳳さん、ちょっと言葉の滑舌が甘く、音が籠り気味なのが残念。
全体的に、時間の長い演目だけど、ちょっと間延びして見えてしまった

惠ちゃんなら、情けない佐吉、親分の渋い佐吉、低音から高音まで凛とした声を駆使し、聴かせてくれそう

さらに「曽根崎心中」ならなお見たい

②白拍子の中村扇雀さんの周りを4名の若手女形。
虎之介さんは、女形メインではないけど。
4名のうち、虎之介さんは、身体が細身でラインが美しく驚くほど可愛い

一人、異次元のオーラが

女女していなくて、玉三郎さんのような気品があり、動きも無駄な動きがない。
繊細な動きは身体を連動させ、キリッとした眼差しでは、神女を見事に演じる。
短い舞踏であったが、美しさに大満足

歌舞伎座の地下のお店