七月大歌舞伎
7月14日(水)
会場:大阪松竹座
開演 16時30分~終演 18時55分
観覧場所 9列中央
①双蝶々曲輪日記 16:30~17:40
幕間 20分
②恋飛脚大和往来 18:00~18:55
あらすじ
①義理で人を殺めたお尋ね者の関取の濡髪長五郎(松本幸四郎)。
5歳の時養子に出されるが、その母を訪ねて、南与平衛(片岡仁左衛門)
の家を訪ねる。
与平衛は先妻の子で、長五郎は実子で、異母兄弟。
与平衛は郷代官になり、長五郎を捕獲するのが初仕事となる。
が、兄は母と弟のため逃がす。
②忠兵衛(中村鴈治郎)は梅川(扇雀)を身受けするため、商売の金に
手を付けて追われる身。
そして、忠兵衛の父に最後の別れに大和国新口村へ。
そこへ、役者の万蔵(中村虎之介)と付き人(片岡千之助)が現れ、
お家繁盛や長寿を願い、賑やかな浪花漫才の舞踊を披露。
父は、梅川、忠兵衛に再会し、二人を逃がす。
感想
①松本幸四郎さんが、お相撲さんの役で、身体に詰め物され、凄く大きくて、
迫力があり、ビックリ。
声も、押し殺したようなダミ声で、とってもピッタリ。
やはり、男前なので様式美と相まって、本当に美しい。
壱太郎さんの立役、声が低くて、籠ったような声が残念。
この声じゃ、女形はちょっと難しいのかも。
虎之介さんの声、羨ましいだろうなと思った。
片岡仁左衛門さん、オーラあり。
②虎之介さんと、千之助さんのカラミと舞踏シーン。
虎之介さんの圧巻の表現力、表情の豊かさ。
舞踏では、身体のラインが美しいのは言うまでもなく、リズム感がいい。
アドリブのように「寒い寒い、早よ行こ」呟きがリアル感満載。
最後、2人の道行きを見ながら、妄想してしまった。
忠兵衛を惠ちゃん(ダメなら松本幸四郎さん)、梅川を虎之介さんなら、
物語に引き込まれるに違いない。
役者は声と姿。
残念ながら、お二人、体型にも声にも儚さがない。
道行は、この世の儚さ、息を飲むような美しい色香が必要。
その他
始まる前に、扇雀さんの番頭さんとお話ししました。
楽屋見舞をお渡しすると、ちょっと待ってくださいと奥へ。
残念そうに出て来られ、私に渡すものをホテルの部屋に忘れたらしい。
なんでも、コクーン歌舞伎のパスケースに虎之介さんのサイン入り。
今度、お会いした時に頂くことになりました、残念。
今日は雨の為、役者さんの幟なし。
劇場前
劇場内
お土産
「七月大歌舞伎」ダイジェストがUPされてます。
虎之介さん、0秒は女形、2分は役者。
最後の梅川は壱太郎さんが代役、こちらを見たかったかも。