平成中村座 小倉城公演
昼の部
令和元年11月19日(火)
会場:小倉城野外特設会場
開演 11:00~終演 2:45
観覧場所 竹席1階 L2列9番
①神霊矢口渡 11:00-12:10 幕間 30分
②お祭り 12:40-1:00 幕間 20分
③恋飛脚大和往来 封印切 1:20-2:45
感想
①大人になられてから初めて、中村七之助さん拝見しました。
お父さんの勘三郎さんは、昔よく拝見しましたが、その頃はご兄弟はまだ
幼かったので。
七之助さん、娘役で、追手に追われた一目惚れの男性の身代わりになり、
父親に殺される悲恋。
美形なのですが、ちょっと頬がこけているので、娘役は似合わないかも。
また、声もちょっと荒い感じが・・・。
②勘九郎さんが鳶職の親方で、虎之助さんが若い衆。
虎之助さんの出番が少なくて残念。
虎之助さん、足が生足の白塗り、足が真っ直ぐで美脚。
余分な筋肉がないので、動きが美しい。
③中村獅童さん主役で、存在感あり、ちょっと声が割れているのが残念。
なぜか、この役、惠ちゃんだったら、似合ってそう~と想像してみた(笑)。
姿も、声もピッタリだ~
。遊女の見受けの為、身を亡ぼすのだ~。
そして、勘九郎さん、悪役がハマってます。
お父さんの勘三郎さん、上手かったけれど、ちょっとクセが強かった。
勘九郎さん、声も演技もお父さんに似ていましたが、声がよく通り、背も高い
ので恰幅があり、見栄えがしました。
夜の部
令和元年11月19日(火)
会場:小倉城特設会場
開演 3:45~終演 7:40
観覧場所 竹席1階 15列1番
①小笠原騒動 (序幕、二幕目) 3:45~4:50 幕間 25分
(三幕目) 5:15~6:05 幕間 20分
(四幕目・大詰) 6:25~7:40
感想
お家騒動がテーマで、虎之助さんは、密書を預かり、届ける大事な役。
まだ若いので、てっきり娘役だと思っていましたが、なんと、30歳くらいで
既婚者で、お歯黒にビックリしました
。
でも、その艶やかな色香にさらにビックリ
。
声も女形というか、役にピッタリで、お早さんになりきっていました。
あまりの、熟成度、完成度に圧倒されました。
まだ、21歳なのに、こんなに演じられるなんて・・・。
年齢ではなく、感性のものなのかもしれません。
さて、そんなお早は、密書を岡田良助(勘九郎)に奪われて殺されて
しまいます。
殺される時の目の表情が、哀しくも美しかったです。
惠ちゃんの「曽根崎心中」のラストの惠ちゃんが死ぬところの表情を
思い出しました。
目の表情が、感性がとても似ているなあと。
そして、悪役の勘九郎さん、お早の幽霊に惑わされ、自分の非を悟り、
だまされた相手に復讐を誓います。
家族に迷惑かけないため、妻(七之助)を離縁しようとすると、幼い娘が
止めようと、自らの首を切り付け、苦しみにのたうち回り、早く殺してくれ
とせがみます。
乳飲み子の弟は、お早の亡霊の為息も絶え絶え。
岡田良助は、子供二人を殺し、そして妻と母親は後顧の憂いがない
ように自害します。
もう、勘九郎さんの子殺しの演技に、観客は涙がとまりませんでした。
いやあ、いい役者さんです。
雑感
中村虎之助さんの女形、想像をはるかに超えて感動しました
。
玉三郎さんとはまた違った魅力がありました。
お二方とも気品があり、玉三郎さんは可愛く妖艶。
虎之助さんは、可愛く艶やかでコケティッシュ。
これからが、本当に楽しみな役者さんです。
そして、この平成中村座、本当に外連味のある素晴らしい舞台でした
。
若手の役者さんたちの殺陣もスピード感があり迫力がありました。
座頭、勘九郎さんの舞台から感じる真摯なところも好感が持てました。
完売のため、朝早くから当日券並ばれていたようですが、それに値する
と思いました。
劇中劇で、小倉祇園太鼓が、花道で、地元の方たちで披露されました。
「無法松の一生」思い出しました
。
でも、最初は割とゆったり目で、だんだんと早く勇ましく。
ここで、見れるとは、思ってもいなく感動しました
。
小倉駅から商店街を通ると幟が立ってました。
小倉城に着きました
川沿いに立っています。(裏側が正面)
仲見世風で、お店が沢山
靴を脱いで、上がります。
劇場内を客席から
中村座の大きな提灯がぶらさがっています。
ピンボケ?・・・気のせいです。
廊下
昼公演終わり、外に出ると小倉城が見えました。妙に感動。
時間待ちは、川を渡ったところのホテルで。
窓から、中村座がみえます。
ケーキセットがちょっと豪華で嬉しい。
夜公演終わって外に出ると、提灯に灯が
川からの夜景
渡って、商店街まで歩くと、なんと今年6月に入ったお店が・・・。入りました。
筋書とチラシ
記念に中村座のマグネットを買いました。




















