公演名 :「トゥーランドット」;プッチーニ作曲
会場 :大阪フェスティバルホール
日時 : 2018年7月1日(日) 午後3時開演~終演5時45分
観覧場所 1階12列目下手側
①主な登場人物
トゥーランドット(皇帝の娘) ・・・・・・マリア・グレギーナ
カラフ(ダッタンの王子)・・・・・・・・・マルコ・ベルティ
リュー(ティムールの女奴隷)・・・・・・ヴァレリア・セペ
ティムール(ダッタンの元国王,、カラフの父)・・・・・・アレッサンドロ・スピーナ
演奏:イタリア・バーリ歌劇場管弦楽団、合唱団
②あらすじ
【第1幕】
舞台は中国の北京、紫禁城の皇帝の娘、トゥーランドット姫。
絶世の美女でしたが氷のように冷たい心を持ち、「3つの謎を解いた者を夫として迎えるが、
その謎を解けなかった者は斬首の刑」としていました。
【第2幕】
トゥーランドット姫が、残酷な婿選びをするにいたったのは、この宮殿で、外国人に凌辱
されたロウ・リン姫の悲劇への復讐のためでした。
そして、カラフが謎を解くのですが、姫は拒みます。
カラフは「夜明けまでに私の名を明らかにできたら、命を捧げよう」と逆に謎を出しました。
【第3幕】
トゥーランドットが「夜明けまでにあの見知らぬ者の名がわかるまで北京では誰も寝てはならぬ」
と命令が下されます。
そしてカラフと話をしていたとして捕まったティムールとリュー。
リューは自分だけが彼の名前を知っていると言い、拷問にかけられます。
しかし、拒みます。
トゥーランドットに「なぜそんなに耐えるのか」と問われ、リューは「それは愛の力」と言って短剣で
今回の「トゥーランドット」はここで終わります。
プッチーニがここで亡くなったからです。
その後、弟子が書き上げました。
【第3幕】の続き
群衆が去り、カラフとトゥーランドットが二人きりになり、カラフは拒もうとする彼女にキスをします。
そして名を明かしました。
夜が明けて、群衆の前でトゥーランドットは彼の名がわかったと勝利を宣言します。
しかし、「彼の名は『愛』」と叫び、二人は結ばれたのでした。
③感想
(A)カラフ役のマルコ・ベルティが素晴らしいテノールでした。
パバロッティに似た、明るいイタリア系の声質が圧巻でした。
声が大きいというのではなく、声が勢いよく前に自由に飛ぶというような感じです。
聴いてて、無理がないので心地良かったです。
1人異次元でした。
(B)50人を超える合唱の登場が多く、迫力のある場面が多かったです。
中国風の衣装で、男性群舞もあり、上半身裸で、艶めかしかったです(笑)。
エロチックな振付でした。
(C) アリア「誰も寝てはならぬ」
やはり、カラフがトゥーランドット姫への愛を熱烈に歌い上げるアリア、最高でした。
(D)残念だったところ
トゥーランドット姫の衣装が、真っ白の布をまとっているだけで、冠もなく姫の感じが
しませんでした。パンフレットとは全然違います。
そして、3幕、リューの死で終わってしまい、なんだか悲しい気持ちで終わったこと。
やはり、二人が結ばれ、大団円とならないと・・・後、5分の事なのに。
ただ、今思えば、白い衣裳は、ロウ・リン姫の怨霊が乗り移っているのを現していた
とも思えます。だから、3幕の続きがなかったのかも。、
そのほかは、大スペクタル感があり、最高でした。
紫禁城が舞台なので、中国っぽい衣裳や、兵馬俑のような大きな像もありました。
トゥーランドット姫の衣装[上)、パンフレットでは、豪華ですが。
フライヤー