歌舞伎座百三十年 三月大歌舞伎
3月14日(水)
会場:歌舞伎座
開演 夜の部: 4:30~終演8:55
観覧場所 一階7列8番
①於染久松色読販 4:30 ~5:16
幕間 30分
②神田祭 5:46~6:06
幕間 15分
③ 滝の白糸(一幕目)6:21~6:41
幕間 10分
滝の白糸(二幕目) 6:51~7:34
幕間 10分
感想
①お六の玉三郎さんと、その亭主、喜兵衛の仁左衛門さんが、油屋の大店をゆすり
100両をせしめようとするが、失敗に終わるお話し。
玉三郎さんが、悪婆を演じ、ゆするときの啖呵(タンカ)が流れる様なベランメイ調には
驚きました。
辨天小僧菊之助みたいで、スカッと、粋でカッコ良かったです。
でも、ちょっと愛嬌もあるのが、なんともほのぼのします。
衣裳も、地味なんですが、そこがまた色っぽいです。
②玉三郎さんと、仁左衛門さんの舞踏。
玉三郎さん、今度は黒の着物の芸者姿が絶品です。
舞踏で、言葉はないのに、客席を巻き込み、まるでここは芝居小屋。
③演出を玉三郎さんがされました。
水芸人、滝の白糸と、苦学生、村越欣也のお話し。
白糸は欣也のため、金銭的援助を申し入れる。
その援助で、東京で勉学に励み、三年後再会する。
欣也は、判事代理、白糸は証人(本当は犯人)として。
ラスト白糸は、舌を噛みきり、欣也は拳銃自殺。
壱太郎さんの白糸、とっても健気で可愛いです。
おかみさんになりたいと言えず、ただひたすら尽くすだけ。
彼のために、プライドも捨て工面したお金を奪われ、助けを求めて入った家で、
強盗と間違われ騒がれ、殺人を犯してしまう。
最初、ちょっと声が張り過ぎて響きが強すぎるかなと思いましたが、この辺り
から、声も影を帯び、女らしさ、可愛さが増したように思いました。
尾上松也さん、やはり華がありました。
最後の判事として、白糸に本当の事を話すよう懇願するシーンは涙、涙。
ただ、歌舞伎ではなかったので、今度は歌舞伎を見てみたいです。
雑感
惠ちゃん、新歌舞伎座で演じられた、昨年の若殿の信さん、そして今年は信兵衛さま。
登場のシーンがまだ鮮やかに蘇ります。
その美しさ、玉三郎さんに通じるものがありました。
姿の美しさなのか、声色の類まれなる魅力なのか ・・・。
お二人とも後光がさしているかのようで、この世のものではないというのは確かです
午後2時過ぎ、銀座ぶらり、有名なバーも発見。
今日の、演目の看板
筋書(パンフレット)
幕間に三階、お食事処へ。
花車膳、薄味で、とても美味しかったです。