昨日、第69回正倉院展(10/28~11/13)に行ってきました。
今回、出品されている「緑色のガラスのさかづき」を見るためです。
ガラスが好きなので、正倉院展にガラスの展示があれば、一応行きます。
一応と書いたのは、あまり期待していないからです。
あまりにも古すぎて、ガラスもどこか濁ったものが多いです。
でも、今回の「長杯」には驚きました。
ガラスに光沢があり、緑色が鮮やかでした。
植物紋様が彫られていて、掘られたところは、透明に見えました。
紹介の写真等では、濃淡はあるものの透明感はなかったので、驚きました。
実物とは全く違っていました。
本当に、ガラスの繊細さがあり美しかったです。
緑瑠璃十二曲長杯(ガラスのさかづき(図録より)
この長杯の原型はササン朝ペルシャの金銀器に由来し、シルクロードを渡り、西アジア
中央アジア、東欧、中国からも模倣された同様のものが出土されています。
そして、この長杯は、酸化鉛を55%含む鉛ガラスで、緑の発色は銅を含むためとの事。
鉛ガラスは、中国に多く、ペルシャにはなかったことから、中国産と考えられていました。
しかし、同様のものは、中国では発見されていませんでした。
この、正倉院展が始まる前、ペルシャでも鉛ガラスが使われていたことがわかり、やはり
中国産ではなく、ペルシャ産が有力との事でした。
ただ、ガラス製品には、銅で着色すると銅赤という暗い赤になりますので。
近くで見てた方も、銅で緑とつぶやかれてました。
鉛に微量の銅が化学反応を起こし、こんな美しい色になるのでしょうか、また文様のカット面
がなぜ透明に見えるのかも謎です。
まずは、近くの散策。春日大社と鹿
どこに行っても、中国人、韓国人の方々が多かったです。そして、。
東大寺と鹿
雄二匹が突然、角突き合わせて争ってました。
角ないのに。
どこから見ても、イケメンでした。
最後は、奈良国立博物館と鹿
お土産
今日のお昼は、元祖柿の葉寿司、いつも買って帰りますがシャリがもっちり甘め美味しいです
(奈良産米)。柿の葉の香りが充満しています。
さて、近鉄奈良駅で、お昼行列していた大仏プリン、夕方は列なし。
初めて食べた大仏プリン、一個350円と、少々高めでしたが、それに見合う美味しさ。
種類はカスタードでしたが、滑らかで、美味しさMAX。今までで一番。