公演名 :ワーグナー作曲「ラインの黄金」
会場 :びわ湖ホール
日時 : 2017年3/4(土) 午後2時開演~終演4時30分(休憩なし)
観覧場所 3階2列目中央下手より
びわ湖ホールHP https://www.biwako-hall.or.jp/performance/2016/02/04/post-382.html
【登場人物】
神々
ヴォータン(Br): ロッド・ギルフリー ・・・・・ 神々の王
ドンナー(Br): ヴィタリ・ユシュマノフ ・・・・雷神
フロー(T): 村上敏明・・・・・幸福の神
ローゲ(T): 西村悟・・・・・火の神
フリッカ(Ms):小山由美・・・・・ ヴォータンの妻、結婚の神
フライア(S): 砂川涼子・・・・・フリッカの妹、美の女神
エルダ(A): 竹本節子・・・・・大地の母神
巨人族
ファゾルト(Bs) :デニス・ビシュニャ・・・・・兄
ファフナー(Bs): 斉木健詞・・・・・ファゾルトの弟
ニーベルング族の小人
アルベリヒ(Br) :カルステン・メーヴェス・・・・・兄
ミーメ(T): 与儀巧・・・・・アルベリヒの弟
ラインの乙女
ヴォークリンデ(S):小川里美
ヴェルグンデ(S) :小野和歌子
フロースヒルデ(Ms):梅津貴子
管弦楽 京都市交響楽団
コンサートマスター / ハルトムート・シル
① 概要
ワーグナーの『ニーベルングの指環』は、4つの作品からなる連作の大河オペラです。
今回は、序夜にあたる『ラインの黄金』を鑑賞しました。
さらに、第1夜『ワルキューレ』、第2夜『ジークフリート』、第3夜『神々の黄昏』と続きます。
よって、上演には4日間が必要となり、合計すると約15時間になります。
②あらすじ
【全1幕・第1場】
神話の時代のライン川流域での物語。
ラインの乙女たちが川底に眠る「ラインの黄金」を守っていました。
ニーベルング族(小人)のアルベリヒは、彼女たちに言い寄りますが相手にされません。
そして、ラインの乙女たちから、愛を断念した者だけが、「ラインの黄金」から
「世界を支配できる指環」を作ることができるという秘密を聞きます
アルベリヒは「愛すること」を捨て、黄金を奪い、地下の国へと逃げていきました。
【第2場】
ライン川を見下ろす山の上。
神々の王ヴォータンは、巨人族のファゾルトとファフナーに壮大な城を作らせました。
完成後、巨人たちは報酬として約束された美の女神フライアを要求します。
フライアは、ヴォータンの妻フリッカの妹です。
そこに火の神ローゲが現れて、アルベリヒが指環の力によって集めた財宝を女神フライア
の代わりの報酬にするということで、巨人たちも承諾しました。
【第3場】
ヴォータンとローゲは、地下の国に降りてゆくと、アルベリヒが弟のミーメに作らせた
「隠れ頭巾」の効果を試していたところでした。
ローゲはアルベリヒを騙し、頭巾を使って蛙(カエル)に変身させ縛り上げました。
【第4場】
ヴォータンとローゲは、アルベリヒを自由にする代わりに財宝と指環を奪い取ります。
怒ったアルベリヒは、指環に呪いをかけて去っていきました。
巨人たちはヴォータンから財宝を受け取りましたが、指環も要求します。
そこに、大地の母神エルダが現れて、呪われた指環は手放すべきだと忠告します。
そこでヴォータンは巨人たちに指環を渡すと、巨人たちは争い、弟は兄を殺害します。
そして、巨人族の国リーゼンハイムに帰っていきました。
そして、ヴォータンと妻フリッカ、美の女神フライア、そして雷神ドンナーと幸福の神フロー
は、神々の居城ヴァルハラに入城しました。
③感想
与儀巧さんを生で見たことがなかったので、一年越しで見ることがかないました。
NHKのニューイヤーオペラコンサートで、昨年初めて聴いて感動しましたが、留学されて
いたようで公演が見当たりませんでした。
今年、またお正月に出られていましたので、調べると、この公演を知りチケット取得。
さて、当日、時間がなく、パンフレットを見る時間がありませんでした。
物語は神話の世界でもあり、壮大なスペクタルで、大変面白かったです![]()


。
巨人は背丈が倍ほどあり、中はどうなっているのかな?とも思いましたが、物語に没頭し
それさえ忘れていました。
3階でしたが、倍率の高いオペラグラスなので、顔は良く見えました。
与儀さんは、少し背は小柄で、恰幅はいいのですが、青年の溌溂さが見られますので、
すぐわかりました。
でも、与儀さんの声を初めて聴いて、上手でしたが、思った声ではありませんでした。
ドイツ語は初めて聴いたので、ドイツ語が苦手なのかな?と。
圧倒的なスケール感だと思っていたので。
やはり、日本人は、声にボリュームがないなと感じました
。
小人族のアルベリヒとミーメは上手いなと思いました
。
特に、弟のミーメは、数分程度の登場でしたが、兄に奴隷のように虐げられ、訪れてきた
ヴォータン達に、助けを乞うところ、悲しみの表現に、感動しました
。
声も舞台から放たれる感じでなく、観客席の1階から4階の中間地点の空間から放たれて
いるようで、大きな声というより、近くで聴いている感じでした。(
惠ちゃんみたいな感じ)
やはり、外人は凄いなと思いました
。
カーテンコールでは、このミーメを探しました。
割と、真ん中に立たれてましたが、鍛冶職人の役なので、身体中すすけていて、顔はよく
わかりませんでした。
見終わり、与儀さんにはかなり失望し、次の予定もあり、そそくさと会場を後にしました。
やっぱり、日本人はTVではよくても、外人とはスケール感が違うな・・・・と。
そして、ミーメ役の方、また聴きたいなと思いました。
そこで、パンフレットを見ると、ミーメ役は・・・・・なんと与儀さんではありませんか
。
私は、人違いしていたようです
。
また与儀さんのオペラを見たいですが、探してもありませんでした。
実力は桁違いのレベルなのに、残念です。。
オペラ界も、年功序列ではなく、斬新な企画をしないと発展は難しいかと思います。
今回の企画はびわこホールがプロデュースされ、素晴らしかったと思いました
。
これからも、期待したいです
。
びわこホールに着きました。大きな垂れ幕がかかっていました。
お天気も良く、ロビーのカフェからは遊覧船が見えました。…「
琵琶湖周航の歌」
昼食は、30分ほどしかなかったのですが、ホールにあるカフェでローストビーフサンドを。
2時間半、休憩なしですから。焦っていたこともあり、厚切り過ぎて食べにくかったです
(少し、サラダとスープに手をつけています・・・恥ずかし
)

