1995年(平成7年)1月17日 5時46分52秒
私は、当日、15分前の5時半に目が覚めました。
いままでは、そんな時間に目覚めたことがないので、?と思っていると、少ししたら
地底からゴーという不気味な音がしてきました。
家に、ブルドーザーが突っ込んできたような音でびっくりしました。
しばらく続くと、今度はドーンと下から突き上げるような衝撃があり、大きく揺れました。
私は、地震だとは思わず「日本沈没」という文字が頭に浮かびました。
ああ、これまでね、日本沈没してこのまま地底に引き込まれるのかな・・・と恐怖という
より、諦めみたいな気持ちでした。
しばらくして、地震だとわかりました。
当時バレエの先生が神戸で、神戸にもお稽古に通っていました。
なので、生徒さんは神戸が多く、皆さん大変でしたが、命は大丈夫でした。
ただ、米国にダンス留学していた人の実家が倒壊し、ご両親と弟さんの3人が即死。
弟さんは学生で、たまたま連休中に他方から帰ってきて、被災されたとの事。
彼女は、急遽米国から帰国しました。
少しして、大阪梅田の先生のバレエのクラスで会いました。
地震の話はしなかったですが、彼女は普通に笑顔でした。
葬儀も終え、米国に戻るとの事でした。
その後、米国人の少し年の離れた振付家の方と結婚したと噂で聞きました。
彼女にとって地震に遭わなかったことが宿命だとしたら、その後の人生は運命で、自らの
道を切り開いたのかと思いました。
そして、山内惠介さんには天命が与えられているように思えます。
京都、三十三間堂の千手観音菩薩、開演前の惠ちゃんのお姿に重なります。