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『展望と開運365日』

「九星気学」や「易」の研究者としても著名であり、「社会運勢学」の第一人者である村山幸徳が
政治、経済などビジネスや日々の生活にすぐに活用できる社会動向の裏の成り立ち(=裏成り)を語ります。

■驚きの連続

 宮崎謙介議員には驚いた。驚いたのはいくつか理由がある。まずまた文春だったこと。新聞・テレビという大衆マスコミが、政権与党の強権にすり寄り始め、自民党も2回生議員の甘ったれがマスコミ批判を展開して、ますますマスコミ各社が大本営発表になる中で、文春の活躍は注目に値する。それを「内通する人間はゲス」と評した山東明子にも驚いた。これこそゲス発言だろう。


 この宮崎が、加藤紘一の三女と結婚し、加藤姓を名乗って後継者になっていたことにも驚いたが、その結婚が女性問題で離婚となり、今回も再び女性問題になったことには驚いた。何のことはない、この男は病気だという事実にも驚いた。そんな男を公認した自民党にも驚いた。もう、一生この男のオンナ病は治らないと思う。


 この男をすぐ切って捨てた自民党首脳部にも驚いた。2回生の甘ちゃんに手を焼く党幹部は、早々と問題終息を考えたのだ。でも補選は4月、さてこの影響は出るだろうか。おそらく出ないと見てよい。理由は、民主党のだらしなさ。維新の会と一緒になってどうするんだ。


 ここは野田佳彦が登場しなければ民主党はダメ。しかし、党内がそれを認めない。

本当に人を見る力がない政党である。これにも驚くばかりだ。

■さらなる驚き

 また、丸川環境相の発言にも驚いた。国が定めた除染の年間被ばく量を「何も根拠がない」という。朝の会見で発言の撤回をしないと何度も言明し、困った環境省の職員が官邸に記者会見内容を報告して、激怒した菅が電話、夕刻の会見で丸川は発言を急きょ撤回する。

 まったく自己意識だけで、善悪判断もできない人間が大臣であることにも驚いたし、官邸が動かなければ何もできない省庁にも驚いた。


 

 2月に入って「丙」の働きが鮮明だ。ここにきて株価はさらに低迷、中国の景気減速が本格的になってきた。アベノミクスに門構えの縛りがかかり、うまく運ばない可能性が起きてきた。これこそ今年の動きの証拠である。日銀のマイナス金利にも縛りがかかり、効果は半減どころか景気の足を引っ張ることになるに違いない。


 さらに北朝鮮のミサイル実験。国際世論が批判し、日本政府が制裁を強めたが、ここにきて北朝鮮は拉致家族調査委員会を解散した。拉致問題解決を第1に上げる安倍内閣に縛りがかかり始めたのだ。そうした反省もなく、手をこまねくばかりで反省もしない安倍政権にはもっと驚きだ。これを批判しないマスコミにも驚く。


 それでなくとも甘利経済財政相が辞任し、米国大統領選も佳境に入ってTPPは難しい情勢。ここにも「丙」の縛りがかかり始めた。後任は石原伸晃で大丈夫なのか。


 安倍首相は参院選をダブルにしたいから、国民的課題の懸案は棚上げして経済一本で政権運営をする予定だったが、予算委員会で憲法改正のテンションを上げ過ぎて、課題提出を大きく広げた。そのお蔭でどうやら選挙はまた憲法になりそうだ。これも「丙」の縛りだろう。自民党は身動きが自由にとれなくなってきつつある。


 しかし、野党が「丙」の縛りのままで、一向に門から外に出てこない。これではどうしようもないと、また驚くばかりだ。