【八木山展望台~真相編~】
先日、心無い事を言われ…
言いたくても言えずにいた内容を踏まえて、明確な理由を書かないままだと、不思議に思う方もいると思うし、先日「読売新聞」と「西日本新聞」と「毎日新聞」の方から退去の件で取材がありすでに掲載もされたので、包み隠さず2月2日から今日までに起こった出来事をそのまま書きます。
まず、この建物は1961年に設立されてます(ただし当時のデータがないので定かではありません)
なので、おそらく62年前
僕が使うようになって10年経過しましたが、この10年間で建物のトラブルは頻繁にありました
水道から水がでない!とか
電気がつかない!とか
雨漏りがひどい!とか
例を挙げるとキリがないです…
62年も山の上に立ってるから当然と言えば当然です。
その都度素人ながらに対応してきたつもりでした!
ただ、お店を利用したことがある方はお気づきかもしれませんが、この建物は10年前から少し傾いてるんです…
それは、建物全体なのか?はたまたその部分だけなのか?
けど、八木山展望台の建物の外にある部分で、10年前より確実に崩れかかってる箇所を見つけてしまいました!
※調べて頂いた結果、建物とは関係ない部分でしたが
これは、正直僕たちが対応できる範疇を超えていたので当然地主さんにお伝えした方がいいな!と判断したので現地を見に来ていただきました
その時に言われた言葉が
「まぁ~死なん事がんばってね」です
そんな一言で片づけてもらっては困るし、人様の命に係わるかもしれないし、当然働いてる僕たちも
なので、市の方にも相談して同じように現地を見ていただきました
そこで出た結論は
「補強なり補修工事なりしないと営業を続けさせることは難しい」です
それには僕も賛成ではありましたが、その費用は…僕的には地主さんの負担(契約書的にも)だと思っていたので、地主さんにここまでの流れを説明したところ
「2月28日までに出て行って」でした
いやいやちょっと待ってください…と、全く予想してなかった返答にさすがにたじろいでしまいました。
なので、一旦この件は僕に預けてください!ひとまず、僕は僕なりに調べてみます。とお伝えしました
ただ、ここから先は全く未知の領域でした。
まずは何を調べればいいのか?法面?土地?建物?
その判断も当然素人の僕には出来ないので、知り合いを通じて色々な方を紹介していただきました。
建築士の方、耐久診断士の方、不動産に詳しい方ありとあらゆる知識人の力をお借りました!
そして、まずはこの土地の所有者や建物の所有者を調べないと何もできない!って事で、税務課に行ったり法務局にいったり。普段の業務とは全く異なることで、出てくるワードもいちいち謎で…
そんな状態だったけど、この時は「28日までに退去」と言う時間との勝負だったので できる限りこの件に時間を割いてました。
ただ、この時点では八木山展望台にいてこの事実を知ってるのは僕だけだったのでかなり慎重に行動してました。
結局、法面は「国」が所有してて、土地は「飯塚市」が、建物は「交通安全協会」と言う事がわかりました
ここからが本題で、どの場所を直せばいいのか?
法面なら「国」 じゃ国のどこに問い合わせればいいのか?
土地なら「飯塚市」 地質調査をすればいいのか?
建物なら「交通安全協会」 どの部分を直せばいいのか?
正直見当もつかなかったですけど、専門の方々の意見も踏まえてまずは法面なんじゃないか?って事になり、法面を管理してる部署はどこかを調べました!
最初は「財務省」って言われたり「農林水産省」って言われたり…あっちこっちいきましたが、最終的には「国土交通省」って言われ、必要そうな書類をかばんに突っ込み、直接相談に行きました!
結論から言うと、今回の件に関しては国土交通省の敷地ではない!との事でした…
目印の杭が立っているらしいです。
となると、次は「地質調査」と「建物」なんですけどそもそも建物の修復修繕をするなら図面が必要です。と言われましたが、この建物に関しての資料や図面は残ってなくて…唯一残っていたのは手書きの宝の地図みたいな紙が1枚だけです
であれば、まずは図面を起こすところからだし、地質調査をするなら土地の所有者(飯塚市)の許可が必要で費用もとんでもない…
同じく建物の修復修繕も桁が違います!桁が
ただ、どのみち法面だろうが、地質調査だろうが、建物の修復修繕だろうが費用の相談は地主さんにしないといけないのでここまでに調べた事を全て報告しましたが…結果は変わらずでした
ちなみに、ここまでの調査をしたのは僕です!本来は地主が行う事なうはずですけど?って各場所で言われましたが…
なので、次は「契約書」の内容について調べました
ここに関しても、僕があーだこーだ考えても仕方がないので弁護士の先生を紹介していただきすぐに相談にいきました
契約内容をここで公開することはできませんが、一般的な賃貸契約の場合は「6か月前の事前告知」などあり、双方の協議の結果退去する~
って言うのが一般的なことなんですけど、半年前の申告なんてなかったしなんなら半年前に契約更新してたんですけど…
ただ、色々と調べていくと不思議な事もわかって
この建物が建てられる際の市との「契約」や「許可」がなにも残っていないこと、つまり62年前に勝手にこの大きな建物は建てられてるって事です
さらに、そもそもこの場所に建造物を建てること自体本来なら不可能なこと…とか。
がけ条例に違反してる!とか。
そもそも建築基準法に違反してるんじゃないか?とか
それでも、僕たちに残された選択は、更地になった後もこの場所で事業をしていいのか?はたまたそれすら難しいのか?
この事次第では、今後の動きも変わってくる!と思い確認したところ…可能性としてはほぼ「0」でした。
さすがに、ここまでいろいろと調べてきて、さらに10年やってきたけど「0」か…
せめてこの部分だけでもどうにかならないか?と思い、沢山の方に相談して掛け合っていただきました!けど、ここも結果を変えることはできませんでした。
ここまでの流れが2月の2週間程度で僕が独自で動き、沢山の協力をしていただき得た結果です。
ある程度情報が出そろった時点で八木山展望台のカフェスタッフ、シェアショップのみんなに伝える覚悟を決めました。
正直、全店舗いつも忙しくて全員が揃うって事自体1年に1回あるかないか?でしたが、今回は話の食い違いがないように全員に集まってもらって話すことにしました…
全員に連絡とって、集まる日にちを決めて、その日が来るのが本当に怖くて…当日が来るまでも何度も逃げ出したい気持ちと、伝えないといけない気持ちがぶつかってこの期間は正直全く眠れませんでした!
さすがに、業務に携わらない時間が多くなってきてたので、事前にカフェのスタッフにはある程度伝えてました
そして、当日の…集まる時間の直前まで足が震えてて、けど今八木山展望台で起こってる出来事を順を追って説明しました。
当然ですが、全員が「え?」って反応で…
思ってた100倍キツイって
ただ、この時点で2月28日までに退去の予定だったんで、すでに残り15日程度でしたが全員で話した結果
「八木山展望台の全員の意見はここで営業を続けたい」
って言う意見だけでした。
当然、ぼくもそのつもりで動いてたけど、その可能性がかなり薄い事はすでに知ってました…
けど、何ができるかわからないけど最後まで戦おう!って事でこの日は解散しました。
ただ、1つ言えることは僕たち八木山展望台のメンバー全員が退去には納得できないけど、解体に関しては反対してない!って事です
僕たちの望みは
「解体はしてもいいけど、そのあともここで営業をさせて欲しい!」
だけだったので…
みんなに伝えた後も、僕は色々な人を紹介していただきありとあらゆる角度からの提案もしましたが…どれもこれも受け入れてはもらえず、2月の最終週にさしかかりました
もうこの時点で提案出来る案も尽きていて、残された可能性があるとしたら退去までの日にちを伸ばしてもらう事のみでした!
ここはもう頭を下げる以外できる事がなく、何度もお願いしてひとまず3月31日まで営業できる状態までこぎつけました…けど、できたのはそれくらいで結局は「立ち退き料」「営業補償」などはない状態だけど、退去はしてくれです。
なぜ保証がないのか?
答えは「予算がないから」らしいです
ここまでが2月28日までの出来事です。
と、こんな事があったんですよ~と話すと、よくこの数週間でこれだけ動けたな!と言われます
し、よくメンタルおかしくならんかったな!と
そりゃそーですよね!
ここで動かずして、いい方向に向かうはずないし、ここに関わる人たちの思いをしょってるつもりなんで…
ただ、動いた結果いい方向に向かうことが出来なくて本当に無念です
当初、ここまでの内容は伏せておくつもりでしたがここに書いてることに嘘はないし本当にあった嘘のような話なんで書きました。
そして、最初にも書きましたが新聞社の取材も受けて同じ内容をお話ししたけど記事にするのは難しい部分もあると言われたので、ここでは自分の言葉で書かせていただきました。
以上が僕たちが八木山で続けたくても続けさせてもらえない理由です…
相手が「公共団体」だから沢山お金もらえるんでしょ?と言われ
年間2000人しかこないお店と書かれ
ただ、この新聞の記事(2000人のとこじゃなくて…)を読んで「緊急性」に違和感を感じてくれた方がいて佐賀の方から耐震診断の方が駆けつけてくれました。
この方が言うには、緊急性というだけの根拠は何なんですか?と聞かれました…
そもそも、この場所の調査を地主側はなにもしてなくて勝手に「緊急性が…」って言ってて何も調べてないから僕が今まで調べた事をお伝えしました
それってしっかり調べてもないのにそもそも「緊急性があるんですか?」って言われました…まさにそのとおりだと思ってます。本当に…
最後にこの方は補強の仕方なども教えてくれました
見ず知らずの僕たちの為に佐賀から駆けつけてくれて本当にありがとうございました!
本当なら、今すぐにでも引っ越しの準備をしないといけない状況ですが、最後に…取り壊されるギリギリまでこの場所をご利用していただきたい!
だから、最後まで営業を続けてます…
ですが、本当にご案内が出来ない方も中には沢山いらっしゃって…本当に申し訳なく思っておりますが
どうか、ご理解いただけたらと願っております。
それでは山の上での営業も残りわずかですが…明日も山の上でお待ちしております!