歪みの型を問わないゆらぎ

(全身が自然に整うための揺らぎの反応)

ゆらぎ初期講座では基本的にチェック、検査に重きを置いていません。
チェックそのものがゆらぎより習得が難しいこと
これではまず使ってほしいという趣旨から本末転倒となってしまいます。

一般的な施術では、体の歪みを一つの「型」として捉え、その型を整えるように導いていきます。
たとえば、骨盤のねじれ、肩の巻き込み、背骨の傾きなど、目に見える形のゆがみを基準に調整していく考え方です。
もう一つの操法、四肢誘導調整法で行うセットアップも、体がどの方向に整いやすいか(フラットポイント)を見つけて、
そこへ導くための大切な手順です。

一方で、「ゆらぎ」の施術では、こうした「歪みの型」をあらかじめ決めなくても、
体そのものが自分で整っていく反応が起こります。
その理由は、ゆらぎの連続した揺れそのものが、全身を調える信号として働くからです。

やさしい揺れが加わると、筋や関節だけでなく、筋膜・神経・血流・呼吸のリズムがわずかに動き出します。
それらが互いに影響し合うことで、体の中にある**全体のバランスを取る仕組み(テンセグリティー構造)**が自然に動き、
どこか一か所だけでなく、全身の張力のバランスが整っていきます。

また、このリズムの刺激は神経系にも働きかけ、
小脳や前庭といった「体のリズムや平衡を保つ部分」がゆるやかに同調していきます。
その結果、全身の筋肉の緊張が整い、呼吸が深くなり、動きも軽く感じられるようになります。

このように、ゆらぎは「どの歪みの型を整えるか」を考える前に、
体のほうが自然に整う状態を生み出すための刺激です。
セットアップで明確な整う方向が見つけにくい場合でも、
ゆらぎを与えることで、体は自らニュートラルな位置を探し当てていきます。

「歪みの型を問わないゆらぎ」とは、
正しい形を作る技術ではなく、体の中にある“整う力”を引き出す方法なのです