大学で
『松山TGSAセミナー』というのをやっています。
TGSAとは、
Topology, Geometry and Something Awkward
(位相数学, 幾何学およびなんだか厄介なもの)
という意味ではなく、
Topology, Geometry, Set Theory and their Applications
(位相数学, 幾何学, 集合論およびそれらの応用)
という意味です。今日が5回目のセミナーで、知人のミナミさんをお招きして、集合論における強制法と位相空間論の興味深い関連について講演していただきました。
セミナーの打ち上げ会場は同僚のロシア人=シャクマトフ教授のお気に入りの
アミティエ。フランス人シェフのフィリップが作る南仏プロヴァンスの料理がリーズナブルな値段で楽しめる人気の店です。食事が一段落したころ、フィリップがカルヴァドスのボトルを持ってやってきました。フィリップがイタリア人数学者と早口のフランス語で会話し、フランス語はひととおり勉強したつもりなのにまったく聴きとれなかった俺が、片言で
»Je ne comprend pas français«
(フランス語ワカリマセン)
と言ったらすかさずフィリップに
»Moi, non plus«
(私モ, ワカリマセン)
と返されたのには、個人的に大受けしましたね。
イタリア人のゲストの先生 (ウディネ大学のディクラニアン教授) が一緒だったので俺たちどうしでは当然英語での会話になるんですけど、お開きのときに
《英語では、パーティの最後には Let's close (閉めましょう) と言うけど、日本語では お開きにしよう (Let's open) という。だから今回は
Let's clopen
と言おう》とかなんとか、数学者ならではのことを言って解散しました。ミナミさんを宿まで見送ってから、一人で酔い覚ましに徒歩で帰りましたが、途中のBOOK・OFFに、ツイッターのネタ画像を仕込むため横山光輝『三国志』のコミックを入手しようと思って寄ってみたものの、『三国志』を見つける前に車田正美『聖闘士星矢』につかまってしまい・思わぬ長時間を過ごした末に、結局なにも買わずに帰りましたとさ。
(いやあなんともトリトメのない記事だなあ…)