最近新しく入居したシェアメイトは、元気ではつらつとした女子大生。
ある日の夕方、私とまた別のシェアメイトは玄関で、あるちらしを路上で配りに出掛ける所だった。そこに、ちょうど大学から帰宅した女子大生は、全身真っ白なシフォンのツーピース姿だった。彼女は、好奇心旺盛にちらし配りを手伝いたいと付いてきてくれた。
夕方の曇天の下、近々台風が来るらしく風が吹き荒れ、彼女は白いロングのキュロットスカートをなびかせながら、手に持つ白いちらしも風にあおられて、まるで全身が風のように動き回る姿が印象的であった。
翌朝も、洗面所でばったり彼女に会った。朝一番に洗濯を済ませた所だったようで、昨日着ていたツーピースを広げ、何やら物憂げな表情…。
一緒に洗濯したショッキングピンクのタオルから色移りしたらしく、真っ白だったツーピースは、ごく淡いピンク色にきれいに染まっていた。
「あーあ、せっかく高かったのに…」
彼女はがっかりしていたが、そのピンクのシフォン生地の、まるで春のやわらかな花びらのようなこと。
薄暗い梅雨の朝、空気が鬱陶しくなり始めた中で、それは思いがけない返り咲きだと思った。





















