確かに嫌な予感はしていた。
私は父が脳出血を起こしてから
毎日いろんな方のブログやX(Twitter)を読み漁っていた。
ほとんどの方が、脳出血を起こしたその日、
または次の日から意思疎通が取れている方が多かった。




父は違った。何日経っても
私たちの事が分かっていない様子、
ましてや何も分からない様子だった。
声をかけても無反応だったし、
目をぎょろっとさせて動く左手・左足を
適当に動かしているか、寝ているだけだった。




パパは少し重症なのかな?そう思っていたけど、
ここまでとは思わなかった。
いや、思わないようにしていたのかもしれない。





話を聞いた後、それぞれ疑問に思っている事を質問した。



母はご飯は食べられるようになるのか、食べられない場合余命はどれくらいになってしまうのか聞いていた。


先生は、
出血の影響で嚥下機能が落ちている可能性が高く、
食べられるようになるか分からない。
最悪、寝たきりで胃ろうになってしまう。
そうなると家での介護は難しい。
施設へ行って、長くても2、3年生きられるかどうかかもしれない。中には10年ほど生きている方もいるからなんとも言えないとの事だった。



母は静かに泣いていた。





次に私が質問した。




それは父に会った時からずっと気になっていた事だった。



父は思考力や理解力も失ってしまっているのですか?



と質問した。





先生は、今はまだ意識が混濁していて
コミュニケーションが取れないので分からない。
と言った。





続けて私が質問した。




このまま、何もわからないまま、生きていく事になることもあるのでしょうか?それほど脳はダメージを受けているんですか?と、、、





先生は、かなりの出血量だったので
その可能生も大いにあると言っていた。




もう何も言えなかった。






パパはパパではなくなってしまったの?







弟は理学療法士としてリハビリ科で働いている。
今回の話を聞いて、





自分の病院で面倒を見ます。
と先生に伝え、転院の手続きや手順などの話をして終わった。