人の手を、さすっていたら

涙が溢れそうになる

嬉しくて暖かくてじゃない

悲しくて寂しさの中にいる感じ

その人の感情が、どんと私の中に入ってきて

私に、何が出来るだろかと思った

深い深い悲しみだった

暗い暗い中にいるようだった

側にいて、手をさすり続けた

「嬉しい」

この声が聞けて救われた気がした

私が出来ることをしよう

私が出来る、できる限りをしよう

そう思った