晴が月に帰った…。

五歳と5ヶ月と何日だろう
計算できない…。

はやすぎる、辛すぎる。
悲しすぎる…。



あまりにあっけなく、疾風のごとく駆け抜け
するりと腕からそらに駆けていってしまった

カナカナの声が余計に悲しかった…


カナカナの声を耳にするたびに
晴を腕の中で見送った痛みがつきささるのだろうか…。