コロナ対策に追われて忙しくしていました。

巷では相変わらずマスコミのいい加減な情報が溢れ、

それにほとんどの人たちが振り回されている現状です。

少しでも確実な情報を得たい方のために以下の本を

紹介します。是非一読することをお勧めします。       

「新型コロナとワクチン知らないと不都合な真実」

        峰宗太郎(著)  日経BP日本経済新聞出版部

 
              

コロナ感染症対策、完璧な手段はありませんが、厚生労働省、医師会、歯科医師会、各医療メディア

などの情報をいかに性格に把握するかが重要です。

当てにならない情報の順に列挙すると

 TV等のマスコミに出演する医療関係者情報

 厚生労働省等国の情報 

 医師会、歯科医師会情報

上記の3つは医療者ならまともに信じる先生はいないとわたしは信じたい。。。。

 WHOの情報

 アメリカCDC等海外の感染医療専門情報

 日本の有料サイト等の医療情報

医療者なら、この3つを主に参考にしていると思いますが、歯科の先生方は日頃からこの3つの医療

情報を見る方が極めて少ないので、残念ながら歯科医療の感染対策は非常にお粗末といえます。

 

完璧な対策は無理なことは当然として、出来ることから始める、歯科医院でのスタンダードな感染対策

以外の私独自の対策を紹介します。

 

 

この容器は開業当初から補綴物調整に使用しています。つまり床にはほとんど切削くずは落ちること

は無くて治療中・後も床は比較的清潔に保たれています。常時2箱が稼働していて使用後は消毒します。

昨年導入した床拭きロボットです。お掃除ロボットもたまに使用します。

職員に床拭きと壁拭きは毎日していただいていますが、人手不足から診療終了後にさらにロボットで

毎日床拭きしています。念には念をという感じです。

フェイスガードです。これだけではコロナ感染症対策としては不安です。

3月中旬から上記の張り紙を出しました。最初は医師会からの張り紙を3月初旬に出したのですが、

あまりに頼りないので、文頭に示した後者の3つの情報を元に変更したものです。

ちなみに歯科医師会からの通知は全くトンチンカンでしたw

この2つは自作のフェイスガードです。以前新型インフルエンザ対策の時に私が考案したものですが(少しその

時とは物が異なります)、これは歯科医師が装着する物ではなくて、患者さんに装着していただくものです。

これを装着していただくことによって、切削時等の飛沫はほとんどガード出来ます。

コロナ感染は症状のない方からの感染(接触感染以外)は比較的少ないと報告されているので、こういったいろんな対策を

駆使して乗り切りたいと今のところ考えています。

ただ、東京のように感染拡大が見られたときは、すべての治療は休止するつもりです。

問題は予約制治療なので、いつまで延期したらよいのかが現段階ではだれも分からないといったことが最大の難題です。

受付にもウイルスガードが必要と思われるので、業者から図面を、いただけたので明日にでも注文する予定です。

 

前回のつづきです。

インプラント治療を「積極的に」勧めるほとんどの

歯科医は、患者さんの期待しているような配慮は

全くない治療計画を推し進めているため、

 

通院が不可能になったとき

重篤な疾患を発症したとき

口腔清掃が出来ないような状態にいたったとき

などに備えて

 

インプラントの撤去

インプラントの設計変更

などが考慮される必要があるといい、この治療を

老年インプラント治療と命名して、この治療の重要

性を某大学病院のインプラント科の先生が強く提

唱されています。

 

よくぞ、ここまではっきりと言ってくださったと私は思

います。

まあ、簡潔にいえば、

 

もっと患者さんの全身状態や将来像がちゃんと診れ

るようになってから、インプラント治療をしなさい!!

 

ってことですね。

今現在インプラント治療を推奨されている歯科医の

ほとんどは全く他疾患(歯科以外の内科的・外科的)

の知識の足りない方ばかりで、インプラント治療?を

受けられた患者さんがかわいそうになってきます。

 

まあ、それでもご本人が満足しているなら良いでしょ?

ってことなんでしょうが。。。。。

 

インプラント治療の文献は多々ありますがどれもいいか

げんな内容ばかりで、あきれるばかりです。

20年余り経過しているインプラントを自慢げに紹介され

ていらっしゃるアホな先生もいますが、

 

そもそもインプラントの成功・失敗について詳細な基準

は今現在のところ無い訳で、患者さん本人が気にされ

る重篤な症状が無ければ問題の無いインプラントと考え

る先生がほとんどです。

 

つまり、大きな虫歯があっても

 

本人が気にしていなくて、症状も無ければ

問題なし!!!って考え方ですね。

 

私からすれば到底受け入れがたい臨床です。

こんないいかげんなインプラント治療をしているのは、どう

も世界先進国のなかでは日本だけのようです。

インプラント専門医とか、インプラント学会とかうたっている

歯科医院は要注意でしょう。

ブログのタイトルを変更しました。

気分一新ってとこでしょうか。

 

先日の新規患者さんの例ですが、某歯科医院に毎月定期的に

通院していたのですが、自分で見ても口腔内に虫歯らしき箇所が

未だにあるのはちょっとおかしいので、一度見て頂きたい、という

主訴で来院されました。

口腔内を拝見するとなるほど素人が見てもわかるような要治療

歯が数か所認められます。

お話を聞く限りでは治療に非協力的とは思えない方なので、どう

して未治療なのかは全く理解が出来ず、説明にわたしが困窮し

てしまいます。

 

また、治療済みの歯も当然のごとく雑?な治療であり、要再治療

なことは言うまでもありません。

この患者さんはどうもインターネットのホームページに釣られて、

わざわざ遠方まで雑な治療を受けに出向かれていたという、よく

あるパターンでした。

くれぐれもネットでの歯科医院検索は、その医院の場所や電話番

号くらいにされた方が賢明で、ネットやマスメディアを利用して宣伝

広告する歯科医院には近づかない方が良いと思いますよ。

 

まあ、宣伝広告っていうのは、うまーく人を惹きつけるためにある

わけですから、それにひっかかる?のも当然?かもしれませんが

 

さて本題の「老年インプラント」についてです。

某歯科雑誌に某大学のインプラント科の方が執筆された内容を

簡単に紹介します。

今現在の「日本」のインプラント治療が、患者さんの全身的・心理

的・社会的・経済的変化に対して十分な考慮がなされてきている

とは言えないと明言しています。

つまり、歯科医師のご都合のみで治療計画及びインプラント治療

に及んでいるということです。

そういった状況でインプラント治療を受けた患者さん方が高齢に

移行してきている今現在さまざまな問題が浮かび上がってきてい

ます。

それにどう対応すべきかを考えるのが、老年インプラント治療学

だそうです。わたしもこの言葉ははじめて目にしました。

 

つづきは次回。

 

 

わたしの診療所も時代の流れと深刻な人手不足の為、前年から

今年3月までかけて診療時間の短縮に取り組んできました(ブロ

グを書く余裕はまったくありませんでした)。

今までは午後診が20:00までだったのですが、徐々に短縮し

て、4月からは18:30となりました。

簡単なことのようで、思わぬ難事もあって1年もかかってしまい

ましたが、これで人手不足の解消に繋がれば良いのですが

ねぇ。

 

さて、今回の保険改正ですが、前回(2年前)以上に患者さんへ

のより良い治療提供を考慮したとは到底思えない内容です。

簡単に患者さん目線で説明すると、歯科医師がすべての治療を

行う場合(当然これが理想ですね)よりも、歯科衛生士にある程

度治療を任せた方が、治療点数が高い、

つまり医院としては儲けが多いというのはいかがなものでしょ

うね。

 

歯科衛生士を数人雇用して、治療を歯科衛生士に任せっぱ

なし?ともいえるいいかげんな医院もあるわけですが、そう

いった医院の方が儲かるということです。

 

今回はそういった趣旨にさらに拍車のかかった改正となって

いるわけです。

歯科医師が治療のすべてを責任を持っておこなうより歯科衛

生士に任せた方が良い治療がおこなえる?といった厚生労働

省の考えなのでしょうかねぇ。

 

いまの若手歯科医の「体たらく」は中年歯科医の比ではない

ように思えますし、歯科衛生士にいたってはそれ以上で、まるで

昔の中学卒レベルです。

まあ、愚痴ばかりでは意味ないので、自分なりに精一杯の医療

向上を歩むのみです。

 

月日の経つのはとても早いです。義母の脳出血による入院とリハ

ビリ~リハ専門施設~介護施設(死去)と、今の日本の老人医療

が抱えている諸問題と向き合う一年でした。

 

入院先(某公的基幹病院)の主治医の説明不備。

 主治医の問題というよりは、病院の方針の問題でしょうね。公

 的病院はやはり民間と比較すると不備が多いように思います。

 そもそも病状の説明、今後の方針、などなど重大な説明事項

 を 90歳近い義父のみに説明してそれでよし、というのもいか

 がなものかと思います。

 

退院後の転移先のリハビリ施設の決め方のいいかげんさ。

 これも公的病院だから?なのでしょうか。その説明には閉口

 することが多かったです。

 結局どこが義母の病状にベストなのかは判らず、況してや

 今の病状も詳しい説明もないまま家族内で決めることにな

 りました。

 

転移したリハビリ施設のいいかげんなこと・・・・。

 整形外科病院が副業としてたてた、かなり立派なリハ施設

 でした。

 入院患者数は100人近くいるようですが、常勤医師は2名、

 内1名はご年配の先生で、名前を連ねているだけのような

 存在でした。

 リハ内容も軽微な患者さん向けの職員ばかりで、義母のよ

 うな重度の患者はとても対処ができない職員ばかりのよう

 でした。

 いろいろ問題点を挙げると情けなくなるばかりでしたが、特

 にひど かったのは主治医のいいかげんさ、医療知識不足で

 す。

 この医師に指導を受けた職員ならこの程度でやむを得ない

 のか、といった残念さを味わう病院でした。

 本人の意識がまだ明瞭のときに、胃瘻は家族を含め、絶対

 に拒否の立場でしたが、

 この医師は、本人に執拗に胃瘻を勧めるだけではなく、家族

 にまで 威圧的に勧めるので、私が電話で直接担当医に胃瘻

 設置のお断りとこれ以上の推奨は止めて頂くように伝えました。

  結果、なんと 転医を勧められることになりました。

 

最後の転移先の介護施設

 ここは街の医院が副業で行っている介護施設です。

 軽微の回復期患者から重度の患者まで入所している施設で

 す。

 ここが一番親身になってお世話をしてくれたのかもしれませ

 ん。

 ただこの施設も人手不足のようで、施設内の細部の清掃は?

  でした。

 入所後4ヶ月くらいの時に、身内が掌が最近かゆいんだけど、

 と訴えるので、疥癬だと大変なことになるので皮膚科で診ても

 らったら、と伝えてその1ヶ 月後に施設にいくとなんと疥癬が

 施設内で発生したので、云々と書いた張り紙が玄関に貼って

 ありました。

 幸い身内の手のかゆみは疥癬ではなかったそうなので安心し

 ましたが、施設内はとても大変で、大騒ぎ状態でした。

 こういった騒ぎもありましたが半年後に施設内で見送ることに

 なりました。

 

いまの医療は嚥下機能が低下すると、安易に経鼻経管栄養、胃

瘻、中心静脈栄養などを選択する医師がまだまだ多いようです。

これは法的な整備がいまだ不十分であることと、患者側への医師

の説明が充分に行われていないことなどが原因ではないでしょう

か?

それだけではなく、いったん胃瘻などを設置=経口摂取の道は閉

ざされた、というのがいまの日本の医療ではないでしょうか?

 

 

何日ぶりでしょうか、やっと晴れましたね。

朝から布団干しと掃除等で汗だくでした。


今日も前回のつづきです。

歯科医師は、医学論文も読まない、または読めない人が

多いのですが、わたしも苦労している一人です。

それでも歯科医学向上のため読むことをお勧めします。


先日ある学会誌に掲載された論文を取り上げてみましょう。


まず「PECO」をまとめてみます。


P:閉塞性睡眠時無呼吸障害(OSAS)患者27名が対象

で、すべて口腔内装置(OA)を装着された患者です。


E:手掌の精神性発汗量を測定するパッチ検査(安眠チェッ

カー)でOSASの治療効果判定となる睡眠深度を測ること

が可能なのか、その有効の有無を調べてみた。


C:上記の患者のうち、OA装着後にPSG検査を受けた患

者14名と比較してみた。


O:OSASの重症度判定となるAHIの重症度に従って、手

掌発汗量(安眠チェッカー)の値は増加したので、この検査

は睡眠深度の推測が可能と判断した。



読んだよ~、と思われた先生もお見えになるかもしれませ

んね。


論文にケチをつけるわけではなくて、この論文を読んで実際

臨床で使えるのか判断するのは一人一人の歯科医師の

責務なわで、当然、すべての歯科医師がそれを正確に判

断できるの理想です。



当たり前のことですが、論文がすべて正しい訳ではないの

であって、正しく解釈することが重要なわけですね。




以下はあくまでも私の意見であって、これがすべて正しいとい

わけでは無論ありません。


なにかご意見等がありましたら、コメントおねがいします。



まず、母集団で気になるのは、OSASにはその程度もいろい

で、しかも原因(危険因子)も様々あります。

どのようなOSASの患者さんが母集団となったかをもう少し

細に記載されていないとたった27名なのか、27名で十分

なのかが良く解らないように思います。


無論、ランダム抽出もされていないし、ランダム化(RCT)もさ

ていません。


それと、最初の母集団は27名だったのに、実際のデータは

22名と減っています。

その理由は記載ありません。つまりITT解析ではなくて、かな

バイアスの入った母集団であると考えられます。


次に、安眠チェッカーなる検査ですが、私は初めて目にしたの

実はとても興味を持って読んでみました。


手掌の発汗量を睡眠時間で割って、その値を0.5ごとにくぎっ

安眠度を評価しています。


つまり、

 ~0.5は熟睡状態

0.5~1.0は安眠できています

1.0~1.5は浅い眠りです

1.5~3.0はかなり浅い眠りです

3.0~はほとんど覚醒状態です


こんな表記です。




さて、研究結果ですが、


 OA装着前とOA装着後で、「手掌の発汗量」が約2割程度改

された結果が得られた、とあります。



発汗量が、OA未装着とOA装着後で、例えば一人の症例では


0.9375(mg/cm2)→0.875(mg/cm2)


こんな数値の改善があったと記載されています。

一方、この数値で安眠チェッカーの評価を見てみると



なんと、0.9も0.8も同じ評価になっているじゃないですか。


つまり、2割程度の変化では、睡眠深度は評価できないわけ

す!

まあ、要するに使えない検査ということです。





最後にPSG検査との比較です。


これは、アウトカムに書いたように

PSG検査による「OSASの重症度と発汗量」に相関関係がみ

れた、と結論づけられています。


よーくExposureを見れば「安眠チェッカーが睡眠深度の判定

使用可能かを調べる研究」なわけで、

この結果は、


「真のアウトカム」とは全く異なったアウトカムなわけです。


つまり、最初予定していたような結果は得られなかったので、

なんとか似たような結果となる数値をあてはめたといっても

過言ではないのではないかと思います。



残念ながら、私としては

  

 使えない検査


の一つと考えられます。

久しぶりの更新です。


人手不足、身内の介護等でPCに向かう時間が

めっきり少なくなっていました。

それでも相変わらず番犬のシェルテイは患者さん

に愛嬌を振りまいて元気いっぱいの様子です。

ただ、犬嫌いの患者さんにはごめんなさいね。



今日は、論文の読み方についてです。

先月米国のENTの先生方がScience Translational

Medicineに発表されたものです。


まずPECOを読んでみます。


Patient(P)は、頭頸部がんと新たに診断されたか、再

発した患者93人の母集団に対して。


Exposure(E)は、患者93人の唾液を採取し、そのうち

47人からは血液採取もして特異的なDNA変異の有無

を検証した。


Comparison(C)は、記載なし。


Outcome(O)は、71人(76%)の唾液検体および41人

(87%)の血液検体に腫瘍DNAが見つかった。血液と

唾液の両方を採取した47人のうち45人で、少なくとも

いずれかの体液中に腫瘍DNAを特定できた。




これを読んで、唾液検体から容易に頭頸部がんが診断

できるようになったか?!

と考えるのは医療人としては失格です。


この研究では母集団がどのような頭頸部がんかも解ら

ないのが一つ(主にHPV由来の頭頸部がんを調べた

そうですが)。つまり母集団にかなりバイアスが入って

いると考えるのが相当と思われます。


しかも、じゃあ、頭頸部がんを発症していない人、もしくは

全く健康な異常所見の無い人はどうなのか?の検証は

ないので、この研究からはこの検査の感度は想定できて

も特異度は不明ということです。



故に

この検査の性能を向上させて的確な適応症を定めるには、

さらに大規模な研究を実施する必要があり、将来的には

腫瘍DNAはスクリーニング、早期発見、治療時のモニタリ

ングおよび治療後の経過観察に利用できる可能性がある

のではないかとまとめられています。



ここでは「感度」 「特異度」について復習してみましょう。


感度とは真陽性率、特異度は真陰性率のことです。


もう少し解り易く言えば、


感度は、病気がある人の中で、検査が陽性になる確率の

こと。

特異度は、病気が無い人の中で、検査が陰性になる確率

のことです。


でもこれは研究論文で表記されるもので、臨床的には判り

にくい表記といえます。

というのも、臨床では「病気があるのか、ないのか」を判断

するために検査をするからです。


なので、臨床で感度(sensitivity),特異度(specificity)を使う

場合は、

「SpPin-SnNout」スピン・スナウトと表現される使い方をしま

す。

つまり、感度の高い検査が、「陰性」のときその疾患は除

去(rule out)出来、特異度が高い検査が、「陽性」のとき

その疾患を確定(rule in)出来る、といった考え方です。


まあ、それでも「感度90%、特異度90%の検査」といわれて

も臨床ではあまりピンとこないので、臨床では


陽性尤度比=感度/(1-特異度)

陰性尤度比=(1-感度)/特異度


こんな「尤度比」(Likelihood Ratio)で考えることが多くなり

ます。

たとえば感度90%、特異度90%の検査は、

陽性尤度比(LR+)=9

陰性尤度比(LR-)=0.11


こんな具合で表記し、そのけんさの特性を考慮してゆくわけで

す。


歯科医では、検査による診断というものは少ない訳ですが、

こういった最低限の知識がないと医学論文も解からないだ

けでなく、医科からの紹介患者に対応できないことになりま

す。



まあ、検査がすべてではなく、当然検査をする前の問診、身

所見、局所所見等がとても重要なことには変わりない訳で

ね。



そうそう、この2週間で2人の方が、智歯抜歯(親知らず)の

手術予約を当日にキャンセルされました。

手術時間を30分でとってある為、医院経営としては大きな

損害です。

キャンセルの理由は、仕事が入った為、やっぱり抜きたくなく

なったので、といったことだそうです。

無論、そういった理由の場合は、当歯科医院での今後の手術

は無理で、すべて紹介(基幹病院へ)となります。


お互いに気分の良いものではないですよね。









先日、NHK TVで唾液検査の勉強会?の放映

がありましたが、ご覧になられた方もあったか

もしれませんね。


わたしは、就寝前に数分間見たのですが、ば

かばかしい内容だったので、ここで現状を紹介

したいと思います。


NHKは研修医を出演させるドクター○○といった

番組を放映していますが、編集が悪くて、医師

にはすこぶる評判は良くないようです。


先日の唾液検査の番組も数分間の内容を見る

かぎり、かなり誤解を招く内容でした。


そもそも「検査」とは検査前に身体所見等で、ど

の原因が疑わしいのか、それ故どのような検査

が必要なのかを判断することが重要です。

そうすることによって、「検査」の感度・特異度が

上がるわけです。


つまり、なにも考えないで、適当にいろいろな検

査をしても、その検査結果はかなりあてにならな

いものになるということです。


それと、もう一つ重要なのは、

的確な診断ができる「検査」をすることです。

専門的にいえば、感度・特異度の高い検査を

考慮することです。

さらにその「検査」結果によって、的確な治療方針

が得られるということです。


たとえば、高熱が出たので、内科に受診したとし

ましょう。

担当医は、いろいろ問診・身体所見をとって、どう

も季節性のインフルエンザの疑いが強いと診断し

たとしましょう。


「検査」は?


まず、考えるのは

血液検査ではありませんよね。

レントゲン検査でもありません。

勿論、インフルエンザラピッドテストです。


これで、陽性なら、ほぼインフルエンザが原因と考え

られ、場合によっては抗インフルエンザ薬処方とい

う治療方針が決まるわけです。



唾液検査はどうなんでしょう?

唾液検査もいろいろあるのですが、先日のTVでは

口腔内細菌の同定と細菌数の検査でしたね。


そもそもこの場合は、「検査」対象がとても曖昧なわ

けです。

つまり、「この疾患に対して行うとよい」といったた

いの「検査」ではないわけです。

簡単にいえば、誰にでも適当に行う「検査」なわけで

従って、その「検査」結果もあまりあてにならないの

は当然のことです。

要は、感度・特異度ともにとても低い検査ということ

ですね。



さらに、この「検査」で虫歯・歯周病の原因菌が+~

+++と判定されたとしても、虫歯、歯周病の治療

方針にはなんら影響されることはありません。

つまり、細菌が多いからといって、それ自体が異常

でもなく、それ自体が原因で虫歯、歯周病に罹患す

るというわけでもないわけです。

何のためにする検査なのか、臨床的には全く意味

のない検査というわけです。


ただ、患者さんの負担金が増えるのと、+、++の

ときにかえって不安をあおるだけのようにわたしは

思います。



勿論、TVでは講師?の方はこのことを十分承知の

ようで、


この「検査」はあくまでも患者さんに口腔衛生に関心

を持っていただける一つの手段として、とても有効

と考えています。


と、こんなふうにおっしゃっていました。

これを見てふむふむと感心している先生方数名を

見ていて、今の歯科医師のレベルを実感したのと

同時にとても情けなくなってきたので、ここでTVを

消してわたしは就寝しました。


いうまでもなくいやーな夢をみました。



年末に読むための書籍を先日数冊購入しました。

まだちらっと読んだだけですが、そのうちの2冊です。



歯科医師の医療連携のための

臨床検査トラの巻

  

 内容の全くない本です。臨床には全く役立ちません。

まだこの本より、


最新 臨床検査のABC 

  日本医師会編

この本のほうが、ずーとためになります。




新こんな患者さんが歯科にきたときは?

  第一歯科出版

この本は結構おもしろそうな内容ですね。


 


  


スマホの普及は年代の区別なく、かなり進んで

いるようですね。

電車の中、喫茶店で、飲食店で、いろいろな場

所でというか、どこでもスマホをいじっている人

を見かけます。


スマホ依存症とでもいうのでしょうか、飲食店で

アベックや夫婦らしき2人が向かい合って、会話

もしないで、お互いがスマホとにらめっこをしてい

る光景もけっしてめずらしいものではないみたい

ですね。


怖いのはネット依存症かもしれません。


なんでもネットで調べて行動する、これはちょっと

というか、かなり危険な場合もあります。


どこに遊びにいこうかな~、ちょっとネットで。。。

これは問題ないのかもしれません。


ちょっと体(歯)の調子が悪いので、ネットでどの病

が良さそうか調べて。。。

こうなるとちょっと危険がはらんできます。



先日のネットの相談欄の記事の一つを紹介します。


歯を抜いたので、そのあとを義歯、ブリッジ、インプ

ントのどれを選択したらよいのか迷っています。


いろいろなアドバイスが書かれていましたが、中に

歯科医と名乗る人のアドバイスもありました。

どれもかなりいいかげんで、トンチンカンな内容ば

りでしたが、歯科医と名乗る人も本当に歯科医

なのかは、ネット社会では確かめるすべもありませ

んし、どのようないいかげんなことを書いても処罰さ

れることはめったにないはずです。


ネットの利用はくれぐれも遊びの範疇にしたいもの

すね。


このブログはどちらかというと、専門性が強いので、

歯科医、医師が見れば、いいかげんな内容なの

でないかは直ぐにわかるはずです。

私的にはかなり正直にそして、真剣に書いているつ

りです。



前置きが長くなりました。NOACの話題に移ります。


最近ワルファリンに代わって、心房細動患者さんが

脳卒中予防でダビガトラン、アピキサバン、リバー

ロキサバンといったNOACを内服されている患者さ

んが相当増えてきました。

ワルファリンとの大きな相違は、ワルファリンはPT-

INRというモニタリングが存在していて、その値でワ

ファリン投与量を調節する必要があり、医師側と

してはかなり使いにくい薬剤だったわけです。

一方NOACは他剤との相互作用も少なく、モニタリ

グも必要ないということで、ワルファリンに比べる

扱い易い薬剤となったわけです。


その一方で、目安が無い分大出血という副作用に

意を払わなくてはいけないわけで、初診時から安

にNOACを処方することは決して無く、年齢・体重

・血清Cr・Hbなどを検査して、クレアチニンクレアラン

スを把握してから投与することになります。


投与後も皮下出血の有無・タール便の有無・Hbのチェ

ックが必要で、これらで大出血を未然に防ぐ手段とな

ります。

ダビガトランはaPTT、リバーロキサバンはPTをチェッ

しますが、これはモニタリングではないので、外科

処置の止血時間のあてにはなりません。

医科のほうでは、「とんでもない数値がなければ良し」

としている程度です。


つまりaPTT、PTといったバイオマーカーは歯科外科の

術前に測定しても無意味ということです。



歯科外科を行うに当たって、後出血予防のためには


術前に患者さんの皮下出血・タール便の有無を問診

診察する。

血液検査が可能な病院ならHbを確認する。Hbが減少

していれば、どこからかの出血の可能性が考えられる。

そして、NOACは半減期が短いので、1日1回の内服薬

なら、15時間以上経過後、1日2回なら内服を数時間

遅らせて、外科処置に当たるといった工夫が必要です。


私の歯科医院でもすでに1人の後出血を経験していま

すが、埋伏抜歯のようなケースは病院歯科への紹介

が妥当のようです。


ちなみに、NOACとは New Oral Anticoagulants の略

のことで、ノアックと呼んでいます。


歯科関係者に必要な 介護の知識

   (財)口腔保健協会


全く意味のないくだらない本でした。