お義父さんのお葬式の後、夫さんと離れて過ごした期間、私は割と普通に淡々と生活していた。
相変わらず食事と睡眠は取れていなかったけど、普通に家事をして、息子と散歩に出かけ、よく公園で一緒になるママ友さんと談笑したりすることもできた。
どうしても涙が出る時は、息子を抱きしめた。
6ヶ月の息子は、私が変な顔をして遊んでいると思っているようで、ケラケラと笑った。
息子が笑うと、私も笑わないわけにはいかなかった。
でも、頭の中ではずっと例の動画が再生されていて、「過去のどの時点に戻ったら 幸せになれる?」「私はどうすればよかったんだろう」と意味の無い自問自答を繰り返していた。
まるで、心と体がバラバラになってしまったみたいだった。
夫さんが目の前で泣いている時も、妙に他人事のように感じていた。
夫「俺のこと、嫌いになったよね…。嫌われて当然のことをした…。」
どうかな?
私は、夫さんのことを嫌いになったんだろうか?
女の人を物のように扱ってきたことを知って、心底軽蔑した。
いとも簡単に、平気な顔で私を裏切っていた事を知って、もう信用できないと思った。
大好きな夫さんが、卑怯で自分勝手で、思いやりの無い人間だと知って、すごくショックだった。
大好きな人も、宝物みたいな思い出も、今の幸せも、全部偽物だったと思うと、自分の人生そのものが否定されたようで、すごく怖くなった。
…でも、夫さんが泣いているのを見るのは苦しい気がする。
お義父さんが亡くなった時も、そばにいて抱きしめてあげられないのが辛かった。
夫さんとの思い出の中から、偽物じゃないものを探そうとしてしまう。
こんな時でも、夫さんから「大切」と言われると、少し心が揺れる。
私「たぶん、嫌い、では、ない」