このとき 泊めてもらった先輩が舞台に出るから観に来いってことで兵庫県立文化センター へ。
出演者は多分ほとんど(みんな?)大学院の舞台の関係者。
開演10分前に着くと、目に飛び込んできたのは妙に格調高い感じの劇場。
兵庫って以前に行った映画館もそうだったけど、妙におしゃれな気がする。
どう考えても場違いだよなーって考えながら中に入る。
会場である小ホールに入ると円形舞台?扇形舞台?になっていた。
なかなかに混んでいたが1人で来ていたので適当な場所を見つけ座る。
ほどなくして開演。
第1部はピアノソロ。
うちの大学・大学院の卒業生がベートーヴェンの『月光』を弾く。
いくらジャンルが偏っているとはいえ、曲がりなりにもロックで育った人間。
正直、ピアノの演奏だけを聴くなんてあまり経験が無い。
しかも、こんな場違いっぽい会場で。さらに言うなら客の年齢層もぱっと見高め。
どうしたらいいかわからない。
なんだろうこの状況、なんだろうこの状況!とか考えていたら
ここに座っている自分がおかしくなってきて笑いそうになってしまった。
俺、最悪。
ところで最近、出かけるときに帽子をかぶることがある。
ファッションで帽子を被ることなんてこれまで無かったことだ。
ぶっちゃけ、とある女の子が関係してるわけだが、これでもしお気に入りの女の子にクラシックのCDを薦められたり
オーケストラのコンサートに誘われたりしたらどうするんだろうか?
俺のことだ、間違いなく乗っかる。それはもう全力で。
でもおそらく楽しめないだろうな。そんなときどーする、俺!?
……そもそもそんなお嬢様とどうやって知り合うんだ!!!!!
なんてイランことを考えていたら奏者さんが早弾きをしていた。
早弾きはなんとなく凄さがわかる。
少しテンションが上がる。
こんな感じでイランことを考えたりボーっと聴いたりして15分、演奏終了。
第2部はダンスパフォーマンス的なもの。
シェイクスピアのある話のある部分を表現してるらしい。
凄いのはわかる。
でも見方がわからない。
普段ダンスパフォーマンスを見ないから、どこに感動したらいいのかいまいちピンとこないのだ。
これで自分が舞台人だった頃だったら他の見方も出来たんだろうけど
今は見事なくらい観客視点しか出来ないのでやっぱりわからない。
例えるなら良質な鶏がらをもらって、だしをとればいいスープが出来るのに
扱い方を知らないから焼いてこびりついた身を食べて「おいしいんだけど……」と首をかしげているような。
微妙な例えでごめん。
どうしたものかー。舞台の人だしスタイルいい綺麗なお姉さん多いわーとかデレデレすればいいんか!?
なんて考えてみた。
俺、最悪。(2回目)
やっぱり良くも悪くもいろいろ考えてると40分くらいで終了。
15分間の休憩。
休憩中に先輩に会って泊まりに行ったときに忘れていった自分のシャツを受け取り
ふらふら歩いていると大学院の事務室の人が来ていて素できょどったり
ビデオ撮影している人が知り合いだったから声かけようかと思ったが、そこまで仲良くもないやと思って素通りしたりした。
休憩終わって第3部。
ピアノとか歌とか語りとかダンスとかいろいろ混じったパフォーマンス。
語り役が先輩でした。
この人が声出すと空気変わるなー、つーかさすがおいしいところ持ってくよなー、やっぱりシナリオ書きとしては台詞欲しいなーとか考えてほくそ笑む。
相変わらず不思議な空間だったが、1部2部よりもいろいろあった分楽しめた。
まとめ。
こういう機会でもないと見ないもんだし、いい経験になったとは思う。
でもよっぽどの知り合いが出てないと観ないジャンルだわなー。