と言うわけで昨日の報酬として阿佐ヶ谷スパイダース 『桜飛沫』を観にいく。ネタばれレポ。


入るときに関係者受付っぽいところから入ったため、軽く喜んでいる自分の小者ぷりに絶望。


てっきり2階席とか1階後列端とかかなと思っていたら会場真ん中のど真ん中。いい席だ、ナイス。


以下、公式からコピペであらすじ。


第一幕「蟒蛇如(うわばみのごとく)」
沼ばかりの貧しい村。村を仕切る郷地壱之佑(市川しんぺー)とその兄弟。郷地兄弟は村を貧しさから救うため三人っ子政策を打ち出して、それ以上の子供を作れば重罪とした。流れで医者のようなことをしている徳市(橋本じゅん)は、この村の助産婦のタネ(水野美紀)と共に村人たちに避妊の知識を広げながら生活していた。そこへ賞金稼ぎの新兵衛(伊達暁)が現れる。新兵衛は剣士としての徳市を探し訊ねて、ある悪人の首を取りにいかないかと誘い込むのだが、遠い昔に剣を置いた徳市はきっぱりと断るのだった。
そんな折、四人目の子供が出来てしまった村人が徳市とタネの元に相談に来る。また同じ頃、村に女郎崩れの身重の女ヤマコ(猫背椿)も運び込まれて・・・


第二幕「桜飛沫(さくらしぶき)」
かつては賑わった宿場町。今ではすっかり寂れてしまっている。お尋ね者の佐久間(山本亨)が身を隠すには打って付けの場所であった。この町に嫌気がさしていた若い娘マルセ(真木よう子)は余所者の佐久間に興味を抱き、自分の宿場に招き入れる。そこにはマルセの姉である頭の弱いグズ(峯村リエ)と、その夫である岡っ引きの蛭間(中山祐一朗)が住んでいた。佐久間が吐き気をもよおすほど、日々ドメスティック・バイオレンスの限りを尽くす蛭間は、町の元締め市川左京(山内圭哉)のイヌだった。その左京が流れ侍の佐久間の首に多額の賞金が掛かっていることを知り、ぬめぬめと動き出す。
そんな中、佐久間はグズの不思議な人柄に興味を抱き始めて・・・。


長いっすね。申し訳ない。


あらすじだけだと別な話だけど、1幕の新兵衛が狙っている悪人こそが2幕の主人公佐久間で、徳市は佐久間に家族を皆殺しにされている。そんなつながり。


1幕のラストで郷地兄弟を殺し、郷地兄弟の悪政によって壊れていく村を救った徳市は


再び人斬りの血が目覚め、佐久間を切りに行く。


2幕の宿場町の元締め左京が悪人となった理由は、幼い頃、佐久間に家族を皆殺しにされたから。


その時に抱いた佐久間への強さへの憧れ(今の弱くなった佐久間を認められない)が左京や蛭間を狂わせて行く。


そして彼らは村人に殺されてしまう。


長い左京の支配によりおかしくなっていた村人たちは、左京からの開放により狂気を発揮し、おかしくなっていく。


そして、宿場町は滅び、佐久間・マルセ・グズだけが残される。


そしてラスト、徳市が宿場町にやってきて、佐久間と刀を合わせたところで幕。




長塚さんの狂気の書き方はやっぱりすごいね。


ただ、一部冗長だったかなとは思った。


橋本さんが演じる徳市が人斬りに目覚めるときの凄みは最高。


芸達者な人をたくさん見れたし、結構満足。