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我が家のトラットリアの最年長婆ちゃん、tina。

すでに年金生活だが、週に数日お昼だけ働きに来る。


この婆ちゃん、仕事中もずーっとずっーーーと喋ってる。

しかも人のすることにもやたらめった口をだす。

んでもって自分は年だから家に居たいだの腰が痛いだの文句ばかり。


働き始めの頃は若干うっとおしくてウルサイなあ・・と思ってた。

シンドイなら隠居すればいいのに・・・と。


最近は二人でよく話す。

特にtina婆ちゃんの昔話、子供の話を聞く。

もちろん料理の話も。



そのきっかけはある時、

「私の息子はね、電話一つもよこさないし、たまに電話かけても
　人の言うこと全くきかないのよ。こまったもんだ。」

と、苦笑いしながら話してたのを聞いてから。

んで、Tinaは家で全く喋らないってシェフから聞いてから。


そんとき思った。

あーこの婆ちゃん、話足りないんだと（笑）


いつもガミガミウルサイ婆さんから、

ちょっとした寂しさが見えた気がした。



今では僕が聞く係。

グチを聞きながら、

まだまだ若いよ！と肩をマッサージ。


ombra。

影。

気丈な人ほど時にくっきり見えたりするのかもしれません。


そんな婆ちゃん達ともモウスグお別れ。


シンがいなくなったら誰が肩揉むんだい！！

あくまで憎たらしい言葉を吐く。


いつまでも元気なガミガミ婆さんでいてくれることを

ただただ願うのみ。